SAO編−白百合の刃−
SAO37-六人のユニークスキル使い
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っとル以外だ……キャタツ」
「ツル」
「またルかよ!」
その後も、狙撃者のルばっかりにさせるしりとりは続いた。わかっていたことだけど、なんか納得し切れない。
「こんなにも疲れるしりとりは初めてだ……」
「あら、一緒忘れられないしりとりになったわね」
ドヤ顔ばりに彼女はニヤッと勝利者の微笑みを見せつけられた。もう、しばらくしりとりはいいとして、玄関の扉からリビングに向かう曲がり角に視線を変えて言い放った。
「もう、出てきたらどうなの?」
「ひゃ、ひゃい!」
曲がり角から出て近寄ってきたのは緑色のおさげに、おとなしめで地味なアバター。防具はガッチリとしていて、黒い西洋のような甲冑を着用していた。
「あ、あにゅ…………もりゅ、盛り上がっていたにょで、邪魔しちゃいけないと思いまちゅて、なみゅなみゃはいれまじぇんでちゅじゃ!」
「とりあえず落ち着いたらどうかな!?」
伝わったけど、あまりにも噛みまくるから心配してしまった。
しかし、第三者から見れば盛り上がっていたのだろうか? こっちは狙撃者にからかわれ、遊ばれていただけで盛り上がりは感じなかった。
「とりあえず入ってきたら?」
「は、はい! 失礼します……っ!」
おとなしめの彼女ははっきりと新人さんのやる気のあいさつのように言い、狙撃者が座っているソファーの反対側へと座った。
「あ、わたし。イ……じゃなくて『鋼の騎士』と申します」
「あたしは狙撃者。こっちが白の剣士。気軽に呼んで構わないわ」
「あ、はいゆい。わかりまちゅあた、その……あっと、えっと、そ、その、なんというか、ですね、すみませんが、しりとり上手なんです!?」
狙撃者は気軽に呼んでとはいうかが、とても気軽に話しているとは思えない。生真面目な性格なのか、緊張しいなのか、あがり症なのか、とりあえず狙撃者みたいな人じゃなくて良かった。気軽に読んでって言った本人は何も気にしてない様子だ。むしろ新鮮な反応を見て面白がっている。
「しりとりなんてただの遊びだよ。暇つぶしのね」
狙撃者はこっちに振り返ってウインクした。なんだろう、上手く操られているのがイラッとするが……堪えよう。うん、ケンカを売っちゃだめだ。
「あ、あの……あたしなんがいていいんでしょうか?」
ぽつりと口にする鋼の騎士に対して、狙撃者はすぐに反応した。
「いや、いてくれないと困るよ。この人と相手なんか疲れるし」
「酷いよね〜」
まるでギャルが同意するように指を回して口にした。絶対に酷いと思ってないでしょ。
「あ、いえ。その、わたしが皆さんと一緒に裏層を攻略していいのでしょうか?」
「どうして? 呼ばれたからには、それなりの実力を持っているんでしょ?」
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