機動戦士ガンダムSEED
0177話
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
ターが砂漠に足を取られて動けないのをいい事に明けの砂漠の自走砲が2機の周囲を回りながら攻撃を仕掛けていいようにやられている。
「……勝ったな」
呟きながら、撃沈した地上戦艦を蹴り上げてその反動も利用してアークエンジェルの方へと移動する。まだストライクとラゴゥが戦ってはいるが、既にブリッツのエネルギー残量は殆ど残っていない。このまま手助けに向かっても足手まといになるだけか、あるいは俺が足を引っ張ってストライクに決定的な隙を作り逆転される可能性もある。
「アクセル、どうする?」
ブリッツの隣を飛んでいるスカイグラスパーから通信が入った。
「取りあえずブリッツはエネルギー切れ……」
そこまで言った時、PS装甲がダウンしてブリッツの装甲が灰色へと変化する。
「ご覧の通り、エネルギー切れだ。この状態で戦闘しても機体を壊すだけだし、大人しくアークエンジェルに戻った方がいいだろう。幸い勝負は既に決したしな」
レセップスからは大量の車両がザフト兵を満杯にして脱出している。デュエルとバスターにしても無様としか言いようのない着地と跳躍を繰り返しながら撤退していっている。
そして……
「砂漠の虎の最後、か」
視線の先では、ブリッツと同じくPS装甲がダウンして灰色の装甲に戻ったストライクのアーマーシュナイダーにより頭部を貫通されたラゴゥがその場に頓挫していた。
「ブリッジ、聞こえるか?」
「アクセルさん、どうしました?」
通信に出たのはマリューではなく、ミリアリアだった。……多少残念に思ったが、元々MS管制がミリアリアの仕事なのだから文句は言えない。
「ブリッツのエネルギーが切れた。戦闘も一段落したと見てもいいだろうし、帰投しても構わないか?」
「少し待って下さい。……はい。分かりました。アクセルさん、帰投して下さい」
「了解。お疲れさん」
「いえ、アクセルさんこそ」
短くそれだけ言って通信を切り、アークエンジェルのMS格納庫へと着艦する。そして気が付いたのだが、スカイグラスパー2号機がそこにはあった。
「……あぁ、なるほど」
アークエンジェルが背後の伏兵からの奇襲を受けなかった事により、不時着をしないで済んだ。それが結果的にカガリがスカイグラスパーに乗る機会を奪った訳か。……こんな所で原作破壊をやっていたとはな。思わず苦笑しながら、整備員の指示に従ってブリッツを移動させた。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ