第三章 聖杯大戦編
第八十一話 『外伝11 今日から小学四年生』
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きゃー! 可愛い!」
ザフィーラ(小型犬フォルム)は公園で子供達にいじられていた。
それを見守るヴィータと志貴。
実にのほほんとしている。
ザフィーラが何度かヴィータに思念通話で助けを求めてくるが、
「この子ってなんの犬?」
「えっと、ザフィーラってなんの犬だっけ…?」
ヴィータは志貴に思わず聞くが志貴も分かる訳もなく、
「さぁ…? 雑種じゃないか?」
志貴も無難な答えをしておいた。
「そうだな。まぁ雑種ですね!」
「雑種なんだー!」
「やっぱり…?」
「雑種もいいんだよ? 丈夫だしねー」
「ザフィーラって名前なんだ! かっこいいね!」
「えへへ…愛想のない犬で…」
「(哀れな…)」
志貴は心の中でザフィーラに同情した。
「しかし、なんだかいい陽気だなー」
「それは頷けるな。平和というのはいい事だ」
「ところでお兄さんは働いていないの…?」
「うっ!? い、今は休憩中なんだよ…」
「そっかー」
なんとか流したが志貴は焦りの表情をして、
「(…俺も士郎と同じく管理局に厄介になるかな? サーヴァントとは言えこのまま無職じゃはやてちゃんに申し訳が立たないからな…。アルクェイドにも相談してみよう)」
と、思っていた。
◆◇―――――――――◇◆
そして学校では四年生からフェイトの双子の姉として紹介し人気が出たアリシアがクラスメートに群がられている間。
アリサ達が春の陽気に眠くなるという事態に陥っていた。
「本当にいい陽気…」
「ううん…それはいいけど眠くなって困る〜」
「ファイトだよ、アリサ。明日からクラスメートのはやてに居眠りキャラだと思われちゃうから」
「あ、それは嫌…」
「シホちゃんは眠くならない…?」
「そうね…。こういう時は干したお布団で日向で横になって眠りたい気持ちになるわね」
「あ、その気持ちはわかるよ。シホちゃん!」
「…それって気持ちいい?」
「ええ、アリシア。前の時はよくイリヤと一緒に横になっていた事があったんだ。
イリヤはすぐに眠りにつくんだけど眠る前に必ず私に魅了の魔眼で道連れにする事が多かったのよ」
「シホ、それってかなり危なくない…?」
「え? なんで…?」
「だってその間は無防備を晒しちゃうのよ?」
「…まぁそうね。それでよくリンや桜に襲われそうになったっけ…」
シホが普通通りに話すが、
「…シホって実は結構無防備なのかしら?」
「ううん…どうなんだろう?」
「シホの無防備な姿かぁ…あんまり想像つかないね」
「私の時なら嬉しいけど…」
「すずか、あなた結構素直になったわね…」
アリサがすずかの大胆な発言に顔を赤くしていた。
「あ、そうそう。今年ってまだみんなで
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