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俺屍からネギま
バケモノだ!
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ら一族を殺してやる。」
鬼は呪いの様な言葉を紡ぎ陣と下がっていた鶴子を睨みつける。


「おぅまたコッチに来たら俺や一族の者が斬ってあの世に帰してやる。

帰ったら向こうの仲間に伝えてくれ、御陵の嫡子はおっかないから現世に出るなって…無駄に斬られるだけだってな………」
その目は五歳とは思えない幾つもの修羅場を潜った武士の目であった事に気付いた鬼は恐怖を感じていた。


陣は振りかぶった木刀を鬼に向かって振り下ろす。

「やはり御陵だな…子供であってもその目には狂気がある………
一心不乱に我らを斬り続けたバケモノみたいだったあの……朱点童子討伐を悲願としていた頃の連中と同じだ。

(我らを圧倒する者がここにいる…それも僅か五歳か…本気であの世で言っとくか、今度の御陵はバケモノだってな。…まぁあの世の連中に言ったって逆に興味持って来る連中が多いだろうがな。)」

鬼が何て言っていたか鶴子達には聞こえなかった…

陣本人に聞こえているかは分からないが……鬼に聞き直す訳にもいかない。


鬼は既に煙となって消えてしまったから………


「陣はん……」

「「「若〜〜」」」

「「大丈夫〜」」

「あぁ大丈夫だ、心配かけたなみんな。鶴子も良く頑張ってくれた…ありがとう。」

「あ、あぁ//まぁ鬼を斬るんが青山の勤めやさかい…。ぁ、ぁんたもあんがとな…。」
下がっていた鶴子や子供達は心配そうに陣の周りに集まって声をかけるが、陣は周りを気遣いつつ共に戦った鶴子に礼を言うが、鶴子は照れてしまい小さな声で礼を言いハッキリと陣の耳には届かなかった。


すると…

「じーーん!大丈夫かぁ!」

「鶴子大事ないかぁーー!父が来たからにはもう大丈夫だぞぉ!!」

鬼の妖気を感じたのか哲心、冬凰を始め関西呪術協会の本山にいた者達…つまり関西呪術協会幹部連が現れた。大幹部である哲心・冬凰の子供が鬼が出現した山で行方知れずなのだから仕方無いのかも知れないが……実際は娘が心配な親バカが強引に引き連れてきたのが真実ではあるが誰も言わなかった、武士の情けである。
哲心らは陣たちの無事を喜びつつ二人で三匹の鬼を斬った事が分かると驚愕して声も出なかった。


ただこの親バカは、引き連れてはいけない人も引き連れてはいけない人とは…


幹部連が驚愕している中を分け入って来た者が二人いた。

木乃実と蔵之介である…因みに木乃実こそ、冬凰が引き連れてしまった引き連れてはいけない人であった。

「なっ何故に長がおるんじゃ!?」

「何言うてるん…冬凰はんが言うてんやで?

『何だとぉ!!鶴子が妖気の出現した山に行っているだとぉ!皆の衆我が娘・鶴子が鬼に襲われてるそうだ全員で行くぞぉー!!』

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