バケモノだ!
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の背を見た。
その武士たちを鶴子らは知らない……
その武士達は御陵一族歴代の武士達で有り……
陣もまた彼らに見劣りしない背中で有り……
子供達だけでなく、後に関西呪術協会全構成員陣いれば絶対に負けないと言う、不敗の信仰を持たせる事になる……
「もういいのか、お前ら」
一番後ろにいたリーダー格と思われる鬼が余裕そうに聞いてきた。
「おう悪りぃなお前ら、わざわざ待ってて貰って…鬼のわりには気が利くな!」
陣も軽口を叩いてそれに応える。
「なぁに久方ぶりの下界だからな、しかも美味そうなガキがいっぱいいるからなゆっくりと食べてやるからな。ギャハハハハーー!」
「黙れ………誰が喰われてやるか、逆に喰ってやるわ。」
「はっ…面白いガキだ!そっちの嬢ちゃんは青山宗家って言ってたから神鳴流だろうが、坊主もか?」
鬼達が自分達を食べる気でいた事を知った子供達は不安がったが、陣は年に似合わない殺気を出して威圧した事で主導権をとった事により子供達の不安を和らげた。
「何かこの坊主…どっかで見たことがあるな、何時だったか。」
「ああ、俺もそう思ってたンだが何処だったっけ?」
「ふんっ………まぁいいじゃねーか、さぁー死合おうぜ!」
鬼達は陣を見て思い出そうと必死であったが陣からの誘いに応えるカタチでリーダー格の鬼は指示を出す。
「はっ何言ってやがる!おいオマエ、ちょっと揉んでやれや!」
「はははー任してくれアニキぃ!俺がこいつ等ギッタンギッタンしてやるわ!!がはははははは!!」
指示された鬼は数歩前に出て陣と鶴子に近づいてきた。
近づく鬼に鶴子は、再び威圧されてきたが陣は鶴子の状態に気付き先手をとるべきと悟った陣は行動に出た。
「………鶴子、悪いが先に殺らせてもらうぜ。ハアァァァァーーー!」
ブシュッ!
…バサッ
陣は突然消えたかと思えば、一番手前にいた鬼の左腕を斬り落とし鬼の血が多量に流血した。
「ガガァァァーーー!う、で腕がぁーー!!」
それは独特の歩法として古来より伝承されている縮地法と気による身体能力の向上、により一瞬にして鬼に斬りつけたのである。
最も本人が思っていたよりも早く動けた為に首では無く腕を斬ってしまったが……コレはコレで良いと判断し、陣は鶴子に発破をかける。
「何でぇ〜太いから首かと思ったが腕だったんか……まぁどんなに大きかろうと突っ立ってたらただのカカシと変わらねーな。……おい鶴子、突っ立ってるだけだったらお前の出番も取っちまうぞ。」
「…はっ何言うてんねん、あんさんに一匹譲ったろうと思うてたんやろうが。なのに仕留めそこね
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