第三章 聖杯大戦編
第七十七話 『総力戦。ネロの決死の一騎打ち』
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その声と共にノアは背後から黒鍵で貫かれた。
それによってなのは達が悲鳴を上げる。
そう、ノアの背後にはいつの間にか言峰綺礼の姿があったのだ。
「言峰綺礼…!」
「ほう…シホ・E・S・高町の姿があるからと思い見てみればアーチャー…いや、衛宮士郎、貴様の姿もあったか…」
「言峰綺礼…! 何をしているのか分かっているのか!?」
「承知しているとも…。もう、ノアにはマスター権はない。しかしまだ小聖杯は残されている。だからそれを私は譲り受けに来たのだよ」
「師匠…なにを…?」
「よく頑張ったな、ノアよ。しかし一体もサーヴァントを削れなかったお前にはもはや用はない。よって…」
言峰が手を水平に構える。
そして次の瞬間、ノアの心臓部に手を突き刺しその心臓をえぐり出した。
それによってノアから大量の血が噴出する。
それでノアの目から一瞬で光が消え失せ心臓を引き抜かれてそのまま口から大量の血を吐血させて体から漏れ出た血の海に沈む。
そのあまりの残酷な光景によって気の弱いすずかが気絶して他の一同も息を呑む。
「これが手に入ればよい…」
「言峰…!!」
「小聖杯…確かに受け取った。そして…」
言峰は今度は自身の胸に黒鍵を突き刺し穴を開けた。
気が狂ったか!? と全員は思ったが話はそう単純ではない。
言峰はその穴にノアの心臓を心霊手術を執行し移植したのだ。
「はははははッ!! そうだ! この力が欲しかったのだ!!」
「言峰綺礼…! あなたを生かしておけないわ!」
「…まぁそう焦るな。私は当分の間、これが馴染むまで戦いは起こさん。それまでのわずかな期間、一時の平和な時間を過ごすことだな。
そして次には貴様達全員を葬ることを誓おう…さらばだ」
そうして言峰綺礼はそこからまるで転移魔法でも使ったかのように消え去った。
そして後に残されたのはノアの死体だけだった…。
「せっかくの勝利も、後味が悪いものになってしまったな…」
「ええ…」
こうしてセイバーとノアとの戦いは終止符を打つことになった。
だが最悪の敵を代わりに生み出してしまったのだった。
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