第三章 聖杯大戦編
第七十四話 『聖王と覇王の戦場』
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た。
それを随分気前がいいなとシホは思ったらしく、
「大師父…なぜか随分気前がいいですね…?」
「そうかの? まぁ、しいていうならシホに感化されたということじゃろう」
「そ、そうですか…」
「お主達にはこれからも残りの聖杯大戦の敵と戦ってもらうことになる。
だからこれくらいはサービスのうちにも入らんよ」
ゼルレッチはおおらかに笑い、隣にいたアリシアの頭を撫でていた。
アリシアもくすぐったそうに「にゃ〜…」と鳴いている。
「でも、私はやっぱりリンカーコアはないみたいなの」
「そうなの? アリシア?」
「うん。その代わりと言ってはなんだけど魔術回路があるみたいなの」
それでアリシアは魔術回路を開くとその手に雷を宿らせた。
「やっぱりフェイトと同じで私の魔術の属性は雷に近いものみたいなの」
「そうなんだ…」
「あ、そうです。アリシアさん」
そこでリンディがアリシアに話を振る。
「なんですか…? えっと、リンディさん…」
「あのね。今フェイトさんをうちの子にしようという話があるのよ」
「り、リンディ提督…」
フェイトはその話になると顔を赤らめてどうにかしようと思うがリンディは話を進めていき、
「それでなんだけど、アリシアさんももしよかったら私の家族にならないかしら?」
「家族、ですか…。…そっか、薄々だけど覚えているけどお母様は死んじゃったんだよね…」
アリシアはそれで少し泣きそうになったがフェイトが手を握るとアリシアは途端に表情を緩めて、
「私はフェイトのお姉ちゃんなんだから泣き言を言っちゃいけないよね! それじゃリンディさん。もう少しフェイトと話し合って決めてみます!」
「そうですか。いい返事を待っていますね」
「うん!」
アリシアもフェイトもそれでリンディとは近々養子になるのかを決めることになる。
でも今はまだ聖杯大戦中…。
その話はまだ先に持ち越されることになった。
◆◇―――――――――◇◆
Side シホ・E・S・高町
それからアリシアはウチで預かるということでリンディさんの家にクロノによって連れられていった。
話によると勉強次第では新学期からはやてとともに聖祥大付属小学校に入学予定かもしれないと言っていた。
ま、それなら楽しくなるわね。
「それでですが、シホ。やはり『魂の物質化』はもうこれ以降乱用は控えた方がいいと思うのです」
アルトリアからその話を振られる。
確かにこの力を求めて人がやってきたら堪らないから控えようとは思っている。
「そうやね。きっと今回アリシアちゃんに使っている光景は管理局の人達の目にも晒されたと思うからきっとシホちゃんは今後大変やろうな」
「はやての言う通りだね。アリシア
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