第三章 聖杯大戦編
第七十三話 『二つの因縁の終わり』
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らせる。
大量の怨念が込められた猛毒の塊をくらったのだ。
さすがのバーサーカーでも耐えられるものではないだろう。
しかし、バーサーカーは生存本能を働かせてその兜を無理やり脱ぎ捨てることによって通常の空気を吸い出す。
しかし、それで変わり果てた素顔が晒される事になる。
「うっ…これは!」
さすがのキャスターもそのバーサーカーの形相に恐れを抱く。
そこには狂化で歪み変わり果てた騎士の顔があった。
「■■■■■ーーー!!」
バーサーカーは兜を取らざるを得なかったことに対して怒りを持ったのか体が傷ついていることも気にせずにキャスターへと向かって走り出す。
その剣は打ち込まれればキャスターの首は確実に飛ぶ。
そう直感した士郎は令呪を使った。
「下がれ! キャスター!!」
「ご主人様!?」
それによって令呪が一画消える。
そしてキャスターは霊体化して士郎の後ろに下がることになった。
《ご主人様! まだ私は…!》
「すまない、キャスター。しかしお前を失うよりはいい…」
《…はい。ありがとうございます。ご主人様…》
これによってキャスターも撤退したことになる。
残りはネロとサーヴァント級の力を持つシホのみだった。
「残りは私とネロだけね…」
「うむ。しかしこの逆境、見事駆け抜けて見せよう!」
「同時に仕掛けるわよ!」
「了解した!」
それによってシホとネロは左右から同時に切りかかり、バーサーカーは剣を横にすることで二人の剣を防いだ。
ギリギリと音を鳴らせ二人と一人の力の押し合いは続く。
「さぁ! バーサーカー! もっとこの子の魔力を吸いなさい! あなたはもっと強くなるのよ!」
「ううぅ…あぁー!?」
アクアがそう叫ぶ。
それによってアリシアから魔力を吸い取りさらにバーサーカーは力を増していく。
それに比例してアリシアが虚ろな瞳だというのに苦しみのうめき声を上げ出す。
「アリシアを開放して! もう苦しませないで!!」
「私の願いのためにこの子は尽く使わせてもらうわ! さぁ、もっと吸うのよ!」
「黙りなさい!!」
そこでシホが大声を上げる。
「黙って聞いていればあなたは何様のつもり!? 人の魂を操るというのは冒涜行為にも等しいわ! そんな事…!」
シホの魔力がどんどんエクスカリバーへと溜まっていき、
「許す…ものかーーーーー!! 約束された勝利の剣ーーー!!」
シホの咆哮と同時にエクスカリバーの真名が解放されバーサーカーは切り裂かれていく。
そうしてバーサーカーは体を両断され地面へと転がる。
「はぁ、はぁ…ユニゾン・アウト…」
シホはアルトリアと融合を解除
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ