第三章 聖杯大戦編
第七十一話 『姿を見せる英雄王。真祖の本気』
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その場から姿を消した。
「あっ!? 待ちなさい、金ピカ!」
「ファニーヴァンプ、もうギルガメッシュの気配は感じられません。おそらく立ち去ったのでしょう」
「うー…せっかく殺る気になっていたのに! もういい! ここは志貴を痛め付けるんだから!!」
「…奏者よ。どうする? 余達は見学とするか?」
「そうね…。どうやら今この場に他のサーヴァントはいないようだからここはファニーヴァンプに任せましょう」
「そうやな。それじゃファニーヴァンプ! ギったんギったんにしたれ!」
「了解よ。はやて!」
それでファニーヴァンプがいざ挑まんと構える。
だがやはり殺人貴は驚愕の表情をしているようで。
「アルクェイドなのか…? まさかお前がサーヴァントになっていたなんてな…」
「志貴! あなたを倒すわ! 覚悟しなさい!!」
「…しょうがないか。やるぞ!」
そしてファニーヴァンプは爪を硬質化させて殺人貴へと向かっていった。
ファニーヴァンプが爪をふるうたびに、衝撃で地面がえぐれる。
「くっ!?」
「そらそら! 志貴! あなたはもっと強いはずでしょ!?」
「無茶を言う…!」
殺人貴はすでに李書文にやられた左腕は治っているようだがどうにもやはりファニーヴァンプの攻撃に攻めあぐねている様で防戦一方といった感じだ。
ファニーヴァンプもそれはもう楽しそうに爪をふるっている。
「ッ! ここだ!」
殺人貴のナイフがファニーヴァンプの首を捕らえようと迫る。
しかしそこでファニーヴァンプはそのナイフを持っている腕を掴み、
「っ!?」
「せーの!」
ドスンッ!
「ぐあっ!?」
見事にその有り余る力で地面へと叩きつける。
それだけで地面が少し陥没しているのだからその力は計り知れない。
ヨロヨロと立ち上がるが私は殺人貴が長時間の戦闘は苦手としているのを知っている。
だからいまだ本気を出していないファニーヴァンプには敵わないだろう。
それを分かっているのか殺人貴は少し笑みを浮かべて、
「さすがだな。アルクェイド…。英霊になってもお前には敵わないか…」
「あったりまえじゃない、志貴。私は世界から力を受け取ってるのよ? だから必ず勝たなきゃいけないのよ」
「ははっ…お前らしいな」
もう二人は昔の関係のように会話も楽しんでいる。
こういった物騒な時でもお互いに笑い合えるのは羨ましい関係だ。
でも、そこに無粋な奴が命令を下す。
「なに遊んでいるんですか、アサシン? さっさと倒してしまいなさい。令呪に命じる。“その女を本気で殺せ”…!」
「貴様!? ぐあっ!!」
殺人貴の体に紫電が走り殺人貴は目に巻いている包帯を無理やり破り捨て、
「…くっ。世界に、死が満ちてくる…。…ア
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