第三章 聖杯大戦編
第七十話 『マスターとサーヴァント達の安らぎの時間』
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れに…昔は女性同士の恋なんて探せば多く出てくるものです。だから気にしたらいけませんよ」
ライダーに受け入れてもらえて私は嬉しくなりました。
「うん…!」
それで嬉しくなって何度も頷きました。
「しかし、あのシホですからね…。相当手強いでしょう」
「うん。シホちゃんが鈍感だってことはもう十分身に沁みているよ。
でも、いつか思いが叶ったらいいな、と思うの」
「そうですか…。そういうひたむきなところがサクラにそっくりですね」
「桜さんって前のマスターの人だよね…?」
「ええ。サクラもシロウの事を好きで、でも気持ちを正直に告げることができなくて悩んでいましたから。
だから私も今回はスズカのことを積極的に応援しますよ」
「うん。ありがとうライダー。でもね? 今はそれはお預けなの」
「どうしてですか…?」
「フィアットちゃんっていうシホちゃんを好きな子が今敵に捕らわれているの。
だからその子を助けてあげないとズルをしちゃうようで気が引けちゃうから…。
だから対等になって初めて勝負が始まるの…!」
私は握りこぶしを作ってそう宣言しました。
「そうですか…。でしたらそのフィアットも必ず救いましょう。そしてそれからが勝負ですね、スズカ」
「うん!」
「私もスズカが生き残れるように誠心誠意をこめて守ります」
「ありがとね、ライダー」
「ええ…」
そこで一度話は終わったんだけどライダーが今度は少しおずおずとしながらある事を聞いてきた。
「…ところで、スズカはもう夜の一族についてシホに打ち明けているという事は血も、吸ったことがあるのですか…?」
「え?…えっと、うん。たまにだけどね。シホちゃんもよく私に吸わせてくれるの」
「そうですか…。シホの血は別格ですから今後も吸ったほうがいいでしょう」
「ら、ライダー! 吸った事があるの!?」
「…え、ええ。シロウの姿の時にですが…。時たまに何度か…」
「そうなんだ…。……………吸っちゃ、ダメだからね?」
私はつい我が儘を言ってライダーにシホちゃんの血を吸っちゃダメといいつけた。
ライダーも分かっているのかすぐに頷き、
「大丈夫です。それに今はもう一人シロウがいますからキャスターの隙を見て吸いますので安心してください」
「そう。ならいいかな」
士郎さんには悪いけどシホちゃんの血は私だけのものなんだからね!
「……………独占欲もサクラそっくりですね」
「…ん? なにかいった? ライダー」
「いえ。なんでもありませんよ。スズカ」
ライダーが小さく何かを呟いてけど聞こえなかったので流しておきました。
◆◇―――――――――◇◆
Side 衛宮士郎
うっ!? なんだ!? いきなり寒気がしたぞ!?
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