第三章 聖杯大戦編
第六十九話 『幕間 ランサーとバーサーカーのマスター』
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たりと。
でも、親達はそれがとても不気味なものに見えたのだろう。
私の隙を見て部屋の中に閉じ込められました。
親達はもう私の事を理解してくれないのは昔から知っていた。
だから私はある決心をした。
前々から貯めていた貯金と色々な道具をバックに詰めて部屋を破壊し家出をしました。
それからは一人旅を続け、色々な部族とも交流を持って力を高めていきました。
そして今では私は幽霊の魂と死体を私がいいというまでこの世につなぎ止めておく事ができるようになった。
そう、死者の復活だ。しかも私の支配下に置かれるもので少し腐りはするものの一時的だからそれで十分だった。
そんなある時、
「プレシア・テスタロッサの娘の死体を回収…?」
「そうだ。器とその魂には君と同じ魔術の力が宿っているだろう。これから始まる戦いには重要な駒だと思うがね?」
「戦いって、なに…?」
「聖杯大戦…。どんな願いでも叶うという聖杯を巡って戦う儀式の事だ」
「どんな願いでも…?」
「ああ、君が願うならどんなものでもだ」
それで私はある願いを抱いた。
小さい願いだろうとまた私のいなくなってしまった最初の友達と会いたいという願いが。
だから私はその戦いに協力することにした。
どうせ私には仲間なんかいない。
なら使えるものはなんでも使えばいいという思いを抱いて。
作戦決行の日、プレシアの死体が焼き払われて次は娘のアリシア・テスタロッサの身体が火葬されようとしていて、私は秘密裏に霊達を使って人間に憑依させて操り死体を回収した。
そして私はアリシア・テスタロッサの体を得て、呪法を使いアリシアの魂を呼び戻した。
でも、自我を持ってもらっては困るのよ。
時が来るまであなたは眠っていなさい。
私はまた培養液の中にアリシアを沈めて合図が来るまで待った。
………………
……………
…………
そして時は経ち、
「…※※※よ。もう少しで聖杯大戦が始まる。
よって前々から教えていた呪文を唱え、この娘と自分に繋げるようにパスを繋ぎながら召喚するのだ。
聖遺物はないが聖杯の記録から再召喚できるようにセッティングしてある」
「わかったわ」
そして私は呪文を唱えていく。
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」
そこまで唱えて私は自身の体が別のものに変わっていくのを感じた。
「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に
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