第三章 聖杯大戦編
第六十九話 『幕間 ランサーとバーサーカーのマスター』
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まらない。
私はどうしてしまったのだろうか…?
こんな気持ちは生涯ではじめての経験だ。
もしかしてこれが恋だというのだろうか…?
「■は…ラ■サーのサ■ヴァン■。いや、バーサ■カーでもあ■。ディルムッド・オ■ィナだ」
ディルムッド様…。
私はこの気持ちを正直に告げればいいのだろうか…?
でも目の前のディルムッド様はしょせん使い魔。いつかは最後は自害させないといけない。あぁ…でもこの人は殺したくない。私の心の奥底の気持ちがそれを否定する。
そして私は新たな思いを抱く。この人と一緒になれたらいいなと。
だから、
「ディルムッド様。私に勝利を導いてください。そしてあなたと一緒に暮らしたい…」
「■■■■■…」
何を言っているのか分からなかったがディルムッド様はその表情を幾度か変えた後、
「了■した…。マス■ー」
ここに私とディルムッド様は聖杯大戦を戦うことを決めた。
そして私をバカにしてきた奴らを見返して…ううん、■してやるんだから♪
◆◇―――――――――◇◆
Side ???
…私は、生まれた時は親達に祝福されていた。
確かにその記憶があるからだ。
だが、いつからだろうか?
親や兄弟達から怖がられるようになったのは…。
思い出せばその答えはすぐに分かる。
それはある時、一人で人形遊びをしている時だった。
「ねぇ、あなたは私のお友達…?」
人形は答えない。
当たり前だ。それは本当に人形なのだから。
でも、私にはあるものが見えた。
それはなんと表現すればいいのか…?
ふわふわと空中に浮いていて透けて見えるもの。
それは何度も私の周りに集まってはしばらくしたらまたどこかへと去っていくというもの。
親達に話してみても、親達は何も見えないという。
なんで私にだけ見えるんだろう?
ふと、そんな事を考えていた時だった。
私は好奇心からかそのふわふわしたものに手を伸ばしていた。
そしたらそれは掴める事ができた。
なんでそんな事が出来たのだろうとまだ幼かった私には理解ができなかった。
でもそれをたまたま手に持っていた人形に押し当ててみた。
すると人形が、
「やぁ!」
突然声を出して私に話しかけてきた。
普通ならびっくりしたり怖がったりするものだけど自然と私はその人形が怖いとは思わなかった。
「あなたは、誰?」
「君のお友達だよ!」
当時、友達というものを持っていなかった私はそう言われてすごく嬉しかった。
それから親達の目を盗んではそのお人形とお話をするというのが私の遊び内容になっていった。
でも、それは親達にすぐにばれた。
「いつまでもこんなお人形と遊んでいないで学校でお友達を作りなさい」
そう親達に言わ
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