第三章 聖杯大戦編
第六十八話 『対サーヴァント会議』
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それにあのプレシアとの決戦の時、私は死者は決して蘇らないと声高らかに言っちゃったから今の私の行動は矛盾してしまうのよ」
「それは…」
「そして、いざ魂の物質化が使えると分かったら、アリシアを助けようとそれを使おうとしている。
言った言葉の責任を放棄する形になるかもしれない無責任な行為よ」
自分で救うと言っておきながら今更悩みだしている。
私に覚悟が足りていない証拠だ。
これでは後悔が残ってしまう。
そんな時にフェイトが私の手を握ってきて、
「母さんとアリシアの為にそんなに必死になって考えてくれてありがとう、シホ…。でも、きっと大丈夫だよ。
アリシアも今は操られているけどきっと心では今も助けてって叫んでいると思うんだ…。
だからシホが助けたいと思うなら私達もシホの行動は認めるよ」
「フェイト…」
「だからいつものシホに戻って。いつものように自信を持って言い切って! 私は、私達はそんなシホがいいんだよ!?」
『うん!』
それでなのは達も頷いてくる。
そうね…。
「ありがとう、みんな…。そうね…。弱気になっていたわ。だけどもう迷わない。この力で救える人がいるんだから救わなきゃね」
「うん!」
それで私も心を決めた。
「うん。それじゃ、後の問題はフィアだね」
ユーノがそう切り出す。
それは考えなかった事はないわ。フィアは私の妹分なんだから必ず救い出すと決めているんだから。
「クラウスのマスターがおそらくその彼女でしょう。クラウスもそれで本気が出せていなかったようですから…」
オリヴィエ陛下がそう言う。確かに彼ならもっと善戦できただろう。
「…あの、ファイター。クラウスって誰のことなんですか?」
「なのは。そうですね。古代ベルカ諸王時代には様々な王がいました。
その中で私は『聖王』と呼ばれ、クラウスは『覇王』と呼ばれていました。
彼とは幼馴染で何度も武を競ってきました。シホ…シルビアも会ったことがあるはずです」
陛下がシホではなくシルビアとして話を振ってきたので、
「はい。陛下。私の記憶にも彼の姿は残されています。まぁ、その時の私には錬金術の力はあっても武の才能はからっきしなかったので競う機会はありませんでしたが…」
それでつい昔話に花が咲きそうになるが今は会議中だという事で今は後の機会ということになった。
「それで話は戻りますがフィアは絶対に救い出すという事は決定ですね。フィアは私の大事な妹分で友達だから」
みんなもそれに関しては異論はないらしく無言で頷く。
「さて、では今のところのまとめと行こうか」
士郎がそう話を切り出す。
「今現在判明している敵は、
セイバーが『アルトリア・ペンドラゴン』。
ランサーが『ディルムッ
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