第三章 聖杯大戦編
第六十七話 『因縁のある者達』
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るとは…」
そう。彼こそクラウス・G・S・イングヴァルド。
聖王と縁のあった覇王の異名を持つ古代ベルカの王の一人だ。
でも、それ以上になによりキャスターとクラウスの後ろには目が虚ろの金髪の女の子の姿がある。
なんで…!?
なんで“アリシア”の姿がそこにあるの!?
「どうして、アリシアが…!?」
フェイトも戸惑っているのだから仕方がない。
それですぐにエイミィさんが詳細を調べているようで、
『間違いないよ! 彼女の身体はアリシアちゃんで合ってる! でも、どうしてなんだろう!? 彼女の遺体はプレシアさんと同様に火葬されたはずなのに…!』
「…バーサーカー…暴れちゃって…」
虚ろな声でアリシアはバーサーカーへと命令を下す。
それによってバーサーカーは今現在の目の前の敵であるネロへとかかっていった。
「ふふふ…知りたいか? 塵芥共?」
「ええ。是非とも教えてもらいたいものね。キャスター?」
「知りたくば…我等に勝ってから聞くのだな! 出てよ、騎士達よ! 『守護騎士召喚』!!」
キャスターがそう言う。でも、騎士達ってまさか!?
悪い予感はすぐに当たり地面に四つのベルカの魔法陣が浮かび上がりそこから無表情の守護騎士達の姿が現れる。
「シグナム!?」
「ヴィータちゃん!?」
「シャマルさんにザフィーラさん!?」
「どういう事よ!」
なのは達の間に混乱がかなり発生している。
私だってできればもっと慎重になって調べたいけど今は乱戦中。
だから今は戦うことしかできない!
「特別に教えてやろう。我の正体を…!」
キャスターはそう言って守護騎士達を前に出して語りだす。
「我は…八神はやてで相違ない。しかし、絶望的なまでに地獄へと落とされ心は摩耗した」
「どういう、こと…?」
なのはが怖々と聞く。
おそらく先を知りたくないのだろう。
「なにかの凍結魔法によって何重にも凍らされ封印され我は次元の渦の底に落とされた…。
それからは地獄だった…。体は凍らされて動けないというのに意識だけはしっかりとある。
我はそこで永遠ともとれる束縛を受けた。
それから何十、何百、何千という月日が流れ、溜まっていく怒りと呪いが爆発しそうになった時、欲のある人間が我を再び解き放った。
そして我は怨嗟の限りを開放して数多の次元世界を破壊しつくした。
闇の書もとうの昔に我と一体化していたから離れずついてきてくれた。理性を失い操り人形と化した騎士達もだ。
そしてだし尽くせる限りの力を出し尽くした後、我は最後を迎え反英雄として祭り上げられ『反英雄ヤガミ』として『座』へと招かれた…。
今この世界に生きている我とは違う道を進んだ同一存在である八神はやてには恨み
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