第三章 聖杯大戦編
第六十六話 『暗殺者の死闘』
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マスターであるはやてとアリサが二人を落ち着かせたようだ。
「それと、大師父はこんな時にどこにいったの…?」
そう。ゼルレッチは今この場にはいない。
なにやら裏で動いていそうだが今は判断できない。
唯一情報を知っている士郎は、
「今後の地盤を整える、らしい…。魔導師社会に魔術社会が加わるのだ。そうすればおのずとすぐに混乱が発生するだろう。
魔術回路を持つ子を魔術師として育成させるかの判断もこの世界の人々に一任されたわけだからな」
「それはありがたいですが…。でしたら管理局にも協力してもらいたいのですが…」
「それは無理だろう。大師父は好む事は自分からやりだすが、気に食わないことやつまらない事に該当するものには目もくれないからな」
「それは納得ね。大師父に弟子入りした魔術師は成功するか破滅するかの二択しかないと言われているくらいだし…」
「け、結構物騒な御仁なのね…」
それでリンディは汗をかく。
なのはが話に入ってきて、
「でも、それだとシホちゃんと士郎さんって大師父さんの修行に成功したんだ?」
「ま、そうね…」
「あまり思い出したくない過去だ…」
シホと士郎はそこで難しい顔になる。
元が同じ魂なだけに考えることは一緒なのだろう。
何をされたのかと疑問顔になる一同だが二人は決して内容を明かさなかった。
◆◇―――――――――◇◆
それから一日が経ち、マスターであるシホ達は月村家に居座りながらも学校に通っている。
まだ学校に復学していないはやてと、もう大人で管理局で本勤務ではないが働いている士郎は月村邸で待機しているがこれといって事件は起こっていない。
《しっかし、こんな時に学校に通うなんてマスターもよくやるよな》
《しょうがないよ、ランサー。学校は休むわけにはいかないから…》
フェイトとランサーは念話でそう話している。
《スズカの事は私が守りますから…》
《うん。ありがとねライダー》
すずかとライダーはもう数年来並の絆が出来上がっている。
やはり同じ吸血種の血を引いている者同士で分かり合えているのだろう。
《学び舎か…襲われるとしたらまずそこだろうな》
《ちょ!? アサシン、物騒なこと言わないで!》
アサシンはまるで予想がついているかのように話し始めてアリサは慌てている。
《モノを教える場所ですか。いいですね、こういった繁栄の営みは昔から変わりません》
《うん。そうだよファイター。さすがにこの世界に魔法はないから教えていないけどね》
なのはとファイターは呑気に念話をしている。
《ネロ…もしまたセイバーが襲ってきたら今度こそ勝つわよ》
《うむ。奏者がそう言うなら必ず勝ちを拾おうぞ!》
シホとネロは今後の活動につい
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