第三章 聖杯大戦編
第六十四話 『セイバー対決』
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それと二人もセイバーじゃ混乱するので私はアルトリアとネロと真名で呼ぶことにした。
前の聖杯戦争ではアルトリアは家で待機していたからいち早く駆けつける事ができなかった。
けど今回はアルトリアはアンリミテッド・エアの中で待機、ネロも霊体化してすぐに出れるようになっている。
《して奏者よ。サーヴァントとマスターに宛はあるのか?》
《マスターは分からないけどセイバーは宛があるわ。なんせ聖杯の泥に汚染されたアルトリアその人なんだから》
《そうであったな》
《シホ。もし私が来たらおそらく聖杯の泥で受肉しているのでネロだけでは敵わないでしょう。その時には私も出ます》
《うん。ユニゾンして擬似セイバーとして戦おう》
《二人のセイバーか。余は楽しくなってきたぞ》
ネロとアルトリアと念話を交わしながら町の中を歩いていく。
そして時間は九時過ぎになり通る人がまばらになってきたところで、急に強烈な視線を感じた。
視線の先には一人の少年がいた。
歳は15歳くらいだろうか。銀の髪に赤い瞳。
その少年の姿を見てすぐにある事に思い至った。
(彼は、もしかしてホムンクルス…?)
少年はクスリと笑い、
「…こんにちは。小さいお嬢さん。
僕の名前は『ノア・ホライゾン』。君の思っているとおりホムンクルスだよ」
「なっ…!」
まさかそんなに簡単に答えてくれるとは思っていなかった。
「そして僕のサーヴァントは…」
少年…ノアの言葉とともに空の上から強烈な殺気が降りてくるのを感じた。
それで私は身構える。
そしておりてきた…いや、この表現はおかしい。
まるで隕石か流星のように地面へと降り注いでくるかのようにそれは降ってきた。
アスファルトを砕き、それは地面に着地し、その黒い騎士甲冑の人物は髪の色は灰色に目は金色、肌の色も血が通っていないかのように白く変わり果てているが見間違えるはずがない。
「セイバーのサーヴァントだよ」
「あれは…やっぱりアルトリアね」
《奏者よ! 出るぞ!!》
「うん! お願いネロ!」
そしてすぐにリンディさんに連絡をいれる。
「リンディさん! 私の周囲に結界を展開お願いします!」
『わかりました!』
それで黒いセイバーの登場に騒めきだしている一般市民の人達は姿を次々と消していき誰もいない空間へと変わる。
「お願い、ネロ!」
「任された! 奏者よ!」
ネロが霊体化を解除して私の前に立つ。
その手にはネロの愛剣である隕鉄の鞴…『原初の火』を出現して構える。
「…そのような歪な剣で私と対峙するか?」
黒いセイバーはその手に黒く染まった剣を出す。
すぐに解析をかけてわかった。
あれは属性が反転しているが
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