第三章 聖杯大戦編
第六十三話 『状況説明と召喚』
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だ。よろしく頼むぞアリサ」
「李書文ですって!? それってあの中国の有名な格闘家!?」
「うむ。知っておったか」
「はい。あたしの憧れの人の一人です!」
「そうかそうか。ならばもし儂に未来があるのならアリサが成人した暁にはともに酒を飲み交わそうではないか」
「はい!」
どうやら格闘関連でアリサのお気に入りにヒットしたらしい。
最初はどうなるかと思ったが、まぁなんとかなるわね。
それで後残っているのはなのはとはやての二人。
どっちが先に召喚するかジャンケンをしている。
残り物だと後はアーチャーにバーサーカーのクラスだから二人は必死になってジャンケンをしている。
そして先に勝利したのはなのはだった。
「やったー!」
「ああぁ…私はバーサーカーかいな」
「主はやて、気を確かに!」
それで先になのはは詠唱をしだす。
そして魔法陣から呼び出されたのは…え?
「召喚に応じまして参上いたしました。あなたが私のマスターですか?」
「え? え? えっと、はい。高町なのはです」
なのはは慌てている。
実を言うと私もあまり思考が回っていない。
私の魂に宿るもうひとつの人格、シルビアさんの気持ちが溢れてくる。
そう、そこにいたのは金の髪に右目が緑、左目が赤の虹彩異色で両手ともに義手をつけて白く輝く銀色の騎士甲冑を纏っている私が今の今まで会いたかった女性。
「サーヴァント・ファイター…真名をオリヴィエ・ゼーケブレヒトです。よろしくお願いしますね、なのは」
「は、はい…」
私はもう気持ちを抑える事ができなかった。
「陛下!!」
「…え?」
自然と私は片膝をつき、
「オリヴィエ陛下…お会いしとうございました」
「あなたは…?」
「今はシホさんと同化していますが、私です! アインツベルンです!!」
「まさか…シルビアだというのですか?」
私は涙を流しながら何度も「はい!」と答えた。
「そうですか…。会いたかったですよ。わが友よ…」
「はい…」
そして私はオリヴィエ陛下と抱き合った。
◆◇―――――――――◇◆
それを見ていた一同は、
「おい、士郎。これはどういうこった…?」
「ランサー、後で詳しい事情を説明してやるから今は茶々は入れないほうがいいぞ?」
「わかったよ…」
「むぅ…奏者よ〜」
「ネロ。落ち着きなさい。シホはそのうち貴女の事も構ってくれますよ」
「そうか…?」
「ええ。シホは私達を蔑ろにはしませんから」
「そうか。ならば今は許そう。余の寛大さに世界が涙を流すことだろう!」
「あ、あはは…そうですね」
セイバーは苦笑いを浮かべていた。
それからしばらくしてシホは復帰してきた。
◆◇―――――――――
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