第三章 聖杯大戦編
第六十三話 『状況説明と召喚』
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は…」
「本当です〜。本来なら戦う相手ですが今は共闘といきましょうか、セイバー」
「そうだな。世界を滅ぼすわけにはいかないからな。奏者よ。いつでも命令してくれれば余は奏者の力になると誓おう」
「私もですよーご主人様」
それで色々と話し合って友好的な関係を私と士郎はそれぞれ結ぶことができた。
それから今度は一人ずつ召喚することになった。
「そ、それじゃ次は私がするね?」
最初はフェイトからだった。
なのでフェイトの希望を聞いてみることにした。
「フェイト、なにか英霊の希望はある…?」
「頼りになればなんでもいいけど…」
「そう。なら打って付けの奴がいるわ。投影開始」
そして投影するのはゲイ・ボルク。
「これを触媒に使いなさい」
「これは…?」
「魔槍ゲイ・ボルクよ。これならクー・フーリンが召喚できるわ。いい兄貴分だから頼りになるわ」
「奏者よ! そなたはそんな魔術を使えるのか! すごいぞ!」
「はは…士郎も同じことはできるよ」
「そうなのですか、ご主人様?」
「ああ…。私とシホは元は同じ魂だからな」
「え? むむむ〜………あ、ホントに起源は同じ魂です! どういったカラクリですか?」
「後でそれは教えるとしよう」
「わかりましたー」
「それじゃ、やるね?」
そしてフェイトが私たちと同じように唱え始める。
詠唱は佳境にまで進んでいき、
「汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
そして姿を現す青い軽鎧に青い髪の青年。赤い目は猛禽類を彷彿とさせる。その手にはゲイ・ボルクがしっかりと握られていた。
「召喚に従い参上した。聞くぜ、お前が俺のマスターか…?」
「は、はい…! 私の名前はフェイト・テスタロッサです。はぅ〜…魔力が一気に持ってかれちゃう感じだよ…」
「そうか。しかと名を授かった。俺はランサーのサーヴァントだ。よろしく頼むぜ、マスター!」
「よ、よろしく…」
「しっかしマスターはまだガキか。ま、十年後に期待だな!」
「なっ!? いきなり失礼です!」
「わりーわりー!…って、なんでアーチャーの野郎がここにいやがる!? セイバーの姿もあるし!」
『え…?』
士郎の事をアーチャーと呼ぶということは、
「ね、ねぇランサー? あなたもしかして第五次聖杯戦争の記憶があるの?」
「あ? 誰だお前…? アインツベルンの嬢ちゃんに似てるが…」
「そ、そうよね…。変わり果てたから分からないわよね…」
それで私と士郎とセイバーの状況を簡単に説明する。
「なーるほど…。中身はセイバーのマスターの坊主だったのか」
「わかった…?」
「おうよ。しかし平行世界とはいえ言峰の
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