第三章 聖杯大戦編
第六十三話 『状況説明と召喚』
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完成前だというのに魔法陣から凄まじいエーテルの嵐が巻き起こる。
「「汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」」
最大限まで高まった魔力は魔法陣へと集まっていき、そして二つの魔法陣からそれぞれ人型が形成されていき、
「余は至高の芸術にしてオリンピアの花! セイバーのサーヴァントである。問おう、そなたが余の奏者で間違いないか?」
……………え?
つい変な気持ちになってしまった。
だって、服装は赤いけどその姿形はアルトリアにそっくりなのだから。
姿は胸元が開いた感じでなぜかスカートの前が半透明になっていて下着が見えているというなんとも際どい格好だった。
「ん? どうした? 奏者よ?」
「えっと…」
一応私のサーヴァントなんだから。
「そ、そうよ、セイバー。私があなたのマスターであっているわ」
令呪を見せ確認させる。
「そうか! うっかり余の間違いかと思ったが大事ないようで安心した。よってこれからは余の手を取り突き進んでいこうか奏者よ!」
「よろしくね、セイバー! 私の名前はシホ・E・S・高町よ」
「うむ! その名、余の胸にしかと刻ませてもらった! しかしなんとも可愛らしい奏者だな。余は思わず胸ときめいたぞ」
「そ、そう…」
「余の真名はネロ・クラウディウスだ。よろしく頼む、奏者よ」
「ええ」
私とセイバーの第一対面はなんとかうまくいったようだ。
アルトリアの方のセイバーがとっても驚愕した顔になっているがそれもしょうがない。
ちらっと士郎の方を見てみると、
「きゃー! イケメンなご主人様ですねー! 私はキャスターのサーヴァントです。不束者の駄狐ですがよろしくお願いしますね、ご主人様ー♪」
「あ、ああ…」
なにやら青い導師服に狐耳、尻尾を生やしたなんとも妙なコスプレのような子がいて士郎の手を両手で握っていた。
「そのだな、キャスター…。お前のその耳と尻尾は飾りか?」
「いいえー。しっかりとした本物ですよー?」
「む、そうか。…ということは狐だから真名はもしや…玉藻の前か?」
「いやーん! さすが私のご主人様♪ まだ教えてもいないのに言い当てるなんてやっぱり素敵です!」
「そ、そうか…。いや、いいんだ別に」
なにやらキャスターのペースに踊らされているみたい…。
遠くでリインフォースが「これが主の勘…さすがです我が主…」と言って落ち込んでいてはやてがそれを慰める光景が目に入った。
ま、私の事じゃないからいいとして、
「セイバー…。今の現状は把握している?」
「うむ。聖杯から知識が流れてきたので把握しているぞ。しかし…今回はまた種の違う聖杯戦争だな。共闘することになろうと
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