第三章 聖杯大戦編
第六十三話 『状況説明と召喚』
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「…正直言って私達家族はシホちゃん達にそんな危険な事はさせたくないのが本心だ。
しかし私達では力になれそうにないからな。
でも、だから!…最後にはしっかりと帰ってくることだ。これを守ってくれ」
「わかりました、士郎お父さん!」
『わかりました!』
「やれやれ…セイバー、ここは実に暖かい場所だな」
「そうですね、シロウ…」
暖かい空気になり始めてきて、そこにリンディさんが予言にはまだ残り半分が示されているというので私達はそれに耳を傾けた。
「予言の続きは…、
『これを阻止できうるは、かつて聖なる王に使えし者。
遥か遠き地に旅立ち、名すら忘れ去られた血の末裔。
その者、無限の虚構を作り出す神秘。世界を侵し、そして穿つ異端の体現者。
古の昔滅びし都の王の再誕。変貌した御身、絶大なる極光の輝きをもたらす星の使者を従える。
彼の者達の織り成す奇跡はあらゆる闇を祓い光に導く。
その志を共にするもの達は力を貸与えともに戦うだろう。
合わさった力を前に愚者と王は力を削がれ絶望は消え失せることだろう』…です。
この内容がシホさん達だという確信は既にもう得ています」
リンディさんは笑みを浮かべた。
そして大師父が今まで黙っていた口を開き、
「…シホ、それにシロウ。お前達はいい輩を得たな」
「はい…。本当に私にはもったいない限りです」
「同感だな」
◆◇―――――――――◇◆
「さて、…それでは準備をするとしようかの」
大師父が宝石剣を手に持ちそれをひと振りすると、地面には七つの魔法陣が浮かび上がっていた。
「まずはシホとシロウ。お主達が召喚するのじゃ。
きっとサーヴァント達も主達に協力的じゃろうからな」
「わかりました。士郎、やるわよ?」
「ああ、失敗は許されないな」
私と士郎がそれぞれ魔法陣の前に立ち、
「では、始めるが良い」
大師父の言葉に私達は魔術回路を開き始める。
「「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公…。祖には我が大師シュバインオーグ…。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ」」
私と士郎は同時に召喚呪文を唱えていく。
途端、全身が魔術回路になった感じになり、
「「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する」」
二つの魔法陣が光りだしてきた。
「「――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄る辺に従い、この意、この理に従うならば応えよ」」
「「誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者…」」
詠唱
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