第三章 聖杯大戦編
第六十三話 『状況説明と召喚』
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Side シホ・E・S・高町
大師父が現れた後、士郎が少しして目を覚まして大師父がいることに驚きの声を上げていたが二度目なので流させてもらった。
今は聖杯戦争…いや、もう聖杯大戦と呼ばれる大魔術儀式の件について話し合われようとしている。
「…ふむ、まずは…そうじゃの。シホ、そしてシロウ、アーサー王は平行世界についてはわかっておるな?」
「はい。私と士郎は第二魔法の一担い手です。だから理論については大抵わかっています。ね、士郎?」
「ああ」
「私も大丈夫です」
「うむ。では他のものは大丈夫かの?」
みんなに聞く。
それをリンディさんが代表して、
「あらかたシホさん達から聞かされましたから大丈夫です。
わからないところがありましたらその都度聞かせてもらいます」
「うむ。承知した。まず初めに話すことといえば、違う世界の儂からの連絡での。ある平行世界が瀕死の淵に立たされているという話を聞いた」
「なにがあったんですか、大師父…?」
「原因は第五次聖杯戦争じゃった」
「えっ!?」
大師父は語る。
ある平行世界で私とセイバーは言峰綺礼とギルガメッシュに敗北してしまった事を。
「そしてその世界の衛宮士郎は死に他のマスターも全員死滅し残ったのは言峰綺礼にギルガメッシュ。
そしてギルガメッシュによって聖杯の泥を飲まされ人格を汚染されたアーサー王だけだった…」
「私も、敗れてしまったのですか…?」
「うむ。そしてそこから地獄が始まった。言峰綺礼は聖杯に何を願ったかは知らないが世界中に聖杯の泥は蔓延しほとんどの場所が不毛の大地と化してしまった。
…そしてほとんどの人々も滅びて生き残ったのはわずか数パーセントの泥の猛威から免れた人間のみだった。
他にも死徒の連中はおったが泥に飲み込まれたという…真祖の姫も星から力を受け取る事ができずにギルガメッシュに敗れてしまった…」
そこまで聞いて、言峰綺礼は生かしてはおけないという思考に私はたどり着いていた。
「言峰綺礼がそこまでの奴だったとは…。アラヤは動かなかったんですか?」
「もちろんエミヤや他にも様々な英霊達が動いたが、記憶しているであろう…?
聖杯の泥は英霊やサーヴァントにとって天敵であると。英霊達は抵抗はしたが泥に飲まれた途端に無に返されてしまった。
それでアラヤは沈黙し、ガイアが動いて人々を見捨て世界だけを存続させる力だけが発動した。
そうして、しばらくののちに人々は地上から全滅してしまった…。そしてそれを伝えてきたその世界の儂もついには力尽きてしまった…」
「そんな…」
「話には聞いていたが言峰綺礼はとんだ狂人だな」
「救いようがないね…」
みんなが口々に言峰綺礼を非難している。
当然だ。なんであろうと世界を滅ぼす要因
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