第三章 聖杯大戦編
第六十二話 『現れる兆し、現れる敵』
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さん、美由希姉さん、セイバー、そして私。
ハラオウン家からフェイトとリンディさん、クロノ、エイミィさん、アルフが。
八神家からはやて、ヴォルケンリッターに士郎にリインフォース。
急遽無限書庫から呼び出されたユーノとフィアが。
「さて、集まってもらったのは他でもありません」
私から話を切り出す。
そして右腕の痣を掲げて、
「私、すずか、士郎、はやての四人からサーヴァント召喚に必要な令呪の兆しと、そして魔術回路が確認されました」
それで私と士郎の話で聖杯戦争の事を知っている全員からどよめきの声が上がる。
「それでこの中で私たち四人のように体のどこかに痣が出来たという話はありませんか? 隠さないでいってください。手遅れになる前に…」
それでおずおずといった感じでなのは、フェイト、アリサ、フィアの四人が手を挙げた。
「え!? さらに四人!?」
「えっと、私はシホちゃんが今朝すずかちゃんの家に出かけた後に気づいたんだよ?」
「…私は、シホにその連絡があって調べてみたら右手に痣が出来ていたの…」
「あたしもなのはとフェイトと概ね同じ感想よ」
「私もです、お姉様」
これで兆しが現れたのは計八人になる。
これってどういうことだろうか?
それで士郎と手分けして解析をかけて調べた結果、なのは達四人にも魔術回路が精製されている事が確認できた。
「…士郎。これはどういうことだろう…?」
「わからん。七人ならともかく八人となるとこれはもう通常の聖杯戦争のルールにもない事だろう…」
「シホ…これは聖杯戦争が起きる兆しのようなものなのか…?」
「ええ、クロノ。でもどうして私達なのか…。
本来聖杯戦争では聖杯によってマスターは選定されるのよ。
なにか聖杯に願いたい欲望、あるいは叶えたい願いがある魔術師を…」
「シホの言う通りです」
元サーヴァントだったセイバーが話を引き継ぐ。
「私達サーヴァントがなにかしら聖杯に願いたいものがあると同時にマスターにあたる魔術師にも叶えたい願いが存在するのです。
例えば過去の私でしたら過去のやり直しという願いが、そしてマスターの士郎には正義の味方になるという夢が…」
「でもだからって、なんでなのはにシホちゃん達なんだ…?」
士郎お父さんがそう言う。
でも、それを聞きたいのは私も同じである。
だからその問いに答える術を持てない。
「私と士郎は過去に聖杯戦争に参加した経験があるからだと思いますが…。
でも、その存在理由である聖杯が存在しない以上、この戦いは無意味なものに終わってしまう」
「はい。聖杯がなければサーヴァントも呼び出すことは不可能ですから」
「でも、それって少し矛盾していない…?」
『えっ?』
エイミィさんの言葉に全員が
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