第三章 聖杯大戦編
第六十二話 『現れる兆し、現れる敵』
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え。そのはずよ、すずか…。ちょっと待ってね…。他にも宛があるから電話で聞いてみるわ」
電話を取り出して私は士郎の携帯へと電話をかけた。
しばらくして、
『…もしもし。どうした、シホ?』
「あ、士郎。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかしら?」
『奇遇だな。私もお前に聞いておきたいことがあったのだ』
「…もしかして、そっちにも現れているの? 令呪の兆しが…」
『正解だ。しかも私だけでなくはやてにも浮き出てきている』
「はやてにも!? だって、えっとはやてには魔術回路はないはずでしょ!?」
『そのはずだった…。だが、その兆しが現れたと同時期にはやての中で魔術回路が出来上がっている事が解析をかけてみて確認された』
「なんて、こと…。こちらでははすずかに兆しが浮かび上がっているわ…」
『そうなのか…』
それじゃ今確認出来るだけで私、士郎、すずか、はやての四人に令呪の兆しが現れているっていうこと…?
「…わかったわ。でも、この世界には聖杯戦争のような記録はないわよ?」
『そのはずだが…。しかしこうも揃って知り合いに浮かび上がって魔術回路持ちが出てきているということは…シホ。
他にも連絡を入れてみろ。もしかしたらの事態だったら手遅れになりかねん』
「わかったわ」
それで士郎との通信を切る。
私は今、相当切羽詰った顔をしているだろう。
内心の動揺をなんとか落ち着かせながら、
「あっちでは士郎とはやてに令呪の兆しが確認されたそうよ…」
「士郎さんにはやてちゃんにも…?」
「ええ。それとはやてには今までなかったはずなのに魔術回路の存在が精製されているのが確認されたわ」
「それって…かなりやばい事態じゃないの?」
「忍さん。これはもうやばいと行っていられる事態ではありません。
もしかしたら海鳴市を中心にしてまた事件が起こる可能性が高いです。
しかも今度は魔術絡みでもしかしたら死人がでるかもしれない…!」
それで忍さんとすずかは青い顔をする。
「ど、どうしよう!?」
「すずか、落ち着いて。それじゃ一度知り合いには片っ端から連絡を入れて兆しが現れているものをうちに集合させましょう!」
「それはナイスアイディアです。忍さん!」
それで士郎ともう一回連絡を入れてすずかの家に来るように連絡を入れた。
それからすずかと分担して連絡をいれていく。
それで兆しがあるもの、ないものを関係なく召集をかけることにしたのだった。
◆◇―――――――――◇◆
そしてその夜。
月村邸に知り合いで主要人物たちが一斉に集められた。
まず月村家から忍さんにすずか。ノエルさんにファリンさん。
バニングス家からアリサに鮫島さんが。
高町家からなのは、士郎お父さん、桃子お母さん、恭也兄
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