第5話
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、気持ちの整理を付ける。 やっぱり謝る必要があるだろうと、しばらく経って自分の中で覚悟をきめ、布団の中から顔をのぞかせる。
そこにはちょっとラフだが、先ほどまでの全開ブリは無い風音がいた。
ふぅ、……よし、ちゃんと謝ろう。
布団からはいだし、ベッドの上で正座する。
「///、すまなかった。 ほんとに申し訳ない」
「いえいえ、こちらこそ。 お見苦しいモノをお見せいたしました」
頭を下げ、所謂土下座と呼ばれる形に移行する。 この形は真摯に取り組めば、相手の許してくれる確率が格段に跳ね上がるのだ。 日本の文化が生んだ素晴らしき謝罪方法である。
しかし、風音から返って来た言葉はまさかだった。 あれほどのモノをお見苦しい等と言ってしまったら、巷に出回る大きなお友達御用達の自己PRDVD等は最早見れたものではなくなるだろう。
すかさず反論してしまった。
「いや、そんなことは無い。 どちらかといえばいいものであった」
何を言ってるんだろうか俺は。 頭が未だボケているようだ。
「?? そう? 一夏にだっておんなじものがついてるでしょ?」
「いやいや、男子と女子じゃ全然違うだろ!?」
流石にこの切り返しには焦った。 焦りすぎて大声でしっかりと否定の言葉を発してしまったほどである。 しかし、そんなものは目の前の少女には一切届くことはなかった。
「そう? 男と女の違いなんて、人と犬とか、ジンベイザメとカメレオンとかに比べればほとんど一緒だよ? X染色体かY染色体ぐらいの違いしかないでしょ」
「いやいやいや、他にも体の機能が色々違うだろ!?」
「ん〜そうかなぁ? 頭や体、手、足だって男、女問わずについているものだし、目や鼻、内蔵に至っては同じものが同じ数ないと、逆に人間とは言えないでしょ? 排泄器官や生殖器だって外に出ているか内に入っているかの違いでそんなに違うものじゃないし、胸だって膨らむか膨らまないかの違いがあるだけ……。 男性でも乳腺がある人はいるから、胸が膨らんだりするしね。
あっ、『女は子供を産むだろう?』とかそんなことを考えていたりするのかな? あれは、精子と卵子が受精を行うのが女の体内、ってだけだからね? まぁ、そこには確かに男女の生殖器の違いが如実に現れているところではあるけど……。
でもあれは、外に出ている生殖器から出して、内に入ってる生殖器で受けたほうが効率がいいからだと私の分析では出ているんだけどね……。 こればっかりは体験してみないことには証明ができないんだよねぇ。 哺乳類全般が同じ機能を持っているから何かしら意味はあるのかもしれないけど、人間の場合、別に体外受精だって珍しくない現在だし、そうそう違いがあるとは言えなくなってきてるんじゃないかな?」
「いやい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ