第5話
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つけた安堵感からか、気が緩んでいたとしか言いようがなかった。
山田先生からも説明があったが、ここは『相部屋』である。
「おぉ、結構広いな。 ちょっとしたホテルの一室ぐらいはあるだろこれ。 本当に学生が使う寮なのかよ。 しかも寮費はかからないんだったっけ? リッチすぎだろ、IS学園……。 まぁ、世界最高峰の人員が集まると考えれば仕方ないのか……。 おっ!? ベッドが二つ、奥側も〜らい!!」
ベッドにダイブをかまし、そこでそういえば相部屋であることを思い出す。 もう一人(しかも女子)がいることにやっと気が回るようになった俺は、部屋を見回す。
この部屋の先の住人はあまり荷物を持ってきていないのか、部屋はあまりごちゃごちゃしていなかった。
女の子の部屋ってもっとキャピキャピしているもんだと思ったんだけど……、確か、蘭の部屋はもっとピンクっぽかった様な……。
などと、弾の家に遊びに行った時に見た、蘭の部屋と今の部屋を比べてしまう。
まぁ、学校の施設だし、そうそう手は加えられないんだろう。 と、一人で自己完結していると、部屋の奥、扉を隔てた先から聞こえる水音に気がついた。
やば! 居ないと思ったらシャワー中か! どうする!?
ずいぶん前から響いていたはずだが、警戒が緩んでいた事が失敗の元であった。 どうしようか迷い、ありもしない五枚のライフカードを想像で選んでいる間に響く水音は消え、ガチャリとシャワー室の扉が開く。
出てくるのが早すぎるだろ!! と、相手に逆ギレ気味にツッコミを入れてしまう。 というより本当に早すぎる。 体拭けてないだろう、絶対。
「ん? 同室の人? 一人部屋だと聞いてたんだけど……。 まぁいいか、こんな格好でごめんねぇ、私は『友永 かz……」
相手の自己紹介が途中で止まる。
『友永』だって?
どこか聞き覚えのある声と、『友永』と言う名前に反応し、ゆっくりと振り向く。
あ……。
……そしてそのまま硬直した。
「あれ? 一夏? そっか、急遽寮が決まったんだね? だから一人部屋だった私の部屋に割り振られたってところかな? 一応できれば一人部屋にして欲しいって申請出してたんだけどなぁ。 まぁ、なっちゃったんだから仕方ないか……。 あ、これから同室としてよろしくぅ☆」
そこには一糸纏わぬ生まれたままの姿で、髪の水滴を拭き取る、風音の姿があった。
………………。
…………。
……あ〜っと、ダメだ思考がまとまらない。 え〜っと。
朝にあったばかりだけど、最早親友と呼べる程まで仲良くなった少女、ずっと思ってはいた事であるが、その美しさは群を抜いている。 一般に比べ、相当にレベルが高いと思
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