第5話
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ァァァァァァァァァァァァァァンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!
つるの一声と共に、ハイパーセンサーでも捉えきれないであろう速度で振るわれた出席簿が、御神を吹っ飛ばした。
教室入口付近にいたはずの御神は、二転三転し、窓際まで吹き飛ばされている。
と、いうよりも出席簿の威力が上がりすぎじゃないか? あんなの真上から受けたら頭が陥没してしまうぞ?
スパァァン!!
「陥没なんぞするか馬鹿者」
「イタイ」
「お前が変なことを考えるからだ」
「モウシワケゴザイマセン」
さっきより音はカワイイが、十分イタイ。 やっぱりさっきの出席簿は桁違いの力で振るわれたのだろう。
教室の隅っこで、ボロ切れのようになりながら白目を向いている御神を無視して、話は続く。
「ふむ、お前の荷物は私が手配してやった。 着替えと携帯の充電器があれば十分だろう」
「いや、男には娯楽というも「十分だろう?」……はい、ありがとうございます」
怖ぇぇぇぇぇ、……あの迫力には逆えんだろう。
「わかったらさっさと寮に行け。 山田先生、鍵を」
「あ、はいこれです。 1026号室になります。 くれぐれも同室の子とトラブルが無い様に注意してくださいね」
「了解シマシタ」
そう言って、俺は寮に向かった。
ちなみに、御神は教員棟にほど近い用務員部屋の隣になったそうだ。 あの用務員部屋には通称【鋼の乙女心】こと『車車 車』さんがいる。 なんでもあっち系の人らしい。 御神みたいなイケメンをこよなく愛していて、夜な夜なエレクトしているのだとか……。 戸締りには厳重注意だといったときの御神の首の振り様は、最早赤べこを凌駕していたそうだ。
……御神、そうなっても俺はお前を暖かく見守っていてやるからな。
「1026、1026っと、……あった、ここか」
千冬姉ぇたちと別れ、寮にやってきた俺は、無駄に広い寮を彷徨い、やっと自室となる1026号室を見つけた。 日本人の感覚なら10階の26番目の部屋と思うだろうが、普通に3階の部屋だった。 部屋番号のつけ方が意味不明だろう? 寮についたとき、10階ねぇじゃんと思ってしまったのは仕方ないことだと思う。
それよりもやっと見つけた自分の部屋である。 さっさと入ろう。 千冬姉から言われていたが、他の寮生に見つかるとめんどくさいらしいので、今まで人を避けながら部屋を探していたのである。 精神的に疲れているのだ。
ガチャリとドアを開き(最先端の学校のはずなのになぜ寮は木製の扉なのだろうか?)部屋に入る。
この時の俺は、授業で疲れていたことと、蛇スパイ並の隠密行動による精神的な疲労と、部屋を見
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ