暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第5話
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ァァァァァァァァァァァァァァンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!

 つるの一声と共に、ハイパーセンサーでも捉えきれないであろう速度で振るわれた出席簿が、御神を吹っ飛ばした。

 教室入口付近にいたはずの御神は、二転三転し、窓際まで吹き飛ばされている。

 と、いうよりも出席簿の威力が上がりすぎじゃないか? あんなの真上から受けたら頭が陥没してしまうぞ?

 スパァァン!!

「陥没なんぞするか馬鹿者」
「イタイ」
「お前が変なことを考えるからだ」
「モウシワケゴザイマセン」

 さっきより音はカワイイが、十分イタイ。 やっぱりさっきの出席簿は桁違いの力で振るわれたのだろう。
 教室の隅っこで、ボロ切れのようになりながら白目を向いている御神を無視して、話は続く。

「ふむ、お前の荷物は私が手配してやった。 着替えと携帯の充電器があれば十分だろう」
「いや、男には娯楽というも「十分だろう?」……はい、ありがとうございます」

 怖ぇぇぇぇぇ、……あの迫力には逆えんだろう。

「わかったらさっさと寮に行け。 山田先生、鍵を」
「あ、はいこれです。 1026号室になります。 くれぐれも同室の子とトラブルが無い様に注意してくださいね」
「了解シマシタ」

 そう言って、俺は寮に向かった。

 ちなみに、御神は教員棟にほど近い用務員部屋の隣になったそうだ。 あの用務員部屋には通称【鋼の乙女心】こと『車車(しゃぐるま) (くるま)』さんがいる。 なんでもあっち系の人らしい。 御神みたいなイケメンをこよなく愛していて、夜な夜なエレクトしているのだとか……。 戸締りには厳重注意だといったときの御神の首の振り様は、最早赤べこを凌駕していたそうだ。

 ……御神、そうなっても俺はお前を暖かく見守っていてやるからな。










「1026、1026っと、……あった、ここか」

 千冬姉ぇたちと別れ、寮にやってきた俺は、無駄に広い寮を彷徨い、やっと自室となる1026号室を見つけた。 日本人の感覚なら10階の26番目の部屋と思うだろうが、普通に3階の部屋だった。 部屋番号のつけ方が意味不明だろう? 寮についたとき、10階ねぇじゃんと思ってしまったのは仕方ないことだと思う。

 それよりもやっと見つけた自分の部屋である。 さっさと入ろう。 千冬姉から言われていたが、他の寮生に見つかるとめんどくさいらしいので、今まで人を避けながら部屋を探していたのである。 精神的に疲れているのだ。

 ガチャリとドアを開き(最先端の学校のはずなのになぜ寮は木製の扉なのだろうか?)部屋に入る。

 この時の俺は、授業で疲れていたことと、蛇スパイ並の隠密行動による精神的な疲労と、部屋を見
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