第5話
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も上から目線で勉強を教えてやるってか?
いらねーよ、もう風音が教えてくれることになってるしよ。 ついでにうざいからその前髪切れよ……。
「いらね〜よ、もう別のやつに教えてもらうことになってんだ。 しかも女子。 前々から勉強してるはずだから絶対にお前よりはできるはずだしな。 あと、勝手に参考書を捨てた事実を捏造するなよ。 この分厚い参考書が見えねぇのか? まぁ、電話帳と間違えて捨てたくなる気持ちはわからんでもないが……」
「何!!? 参考書を捨ててないだと!!! ……これもイレギュラーか。 待てよ? 既に千冬からもらっていた可能性も否定できんよな? ボソボソッ」
なにぼそぼそ喋ってんだ? 全部丸聞こえなんだけどな。 つうか、人の姉を呼び捨てにすんじゃねぇ。
「く、まあいい、s「織斑くん。 まだ学校にいたんですね。 あ、御神くんも一緒でしたか。 探す手間が省けてよかったです」……」
御神が何かを言おうと口を開いたが、山田先生の言葉に遮られた。
「どうしたんですか、山田先生?」
言葉を遮られちょっと不貞腐れている(何かを考えている、か?)御神を見ながら、山田先生に話を聞くのであった。
先生の言うことには、どうやら俺は寮での生活になるらしい。 その言葉を聞いた瞬間、やっぱり御神が「イレギュラーじゃなかったか。 ……ということは箒と同室イベントだな。ボソボソ」とかつぶやいてたけどこいつは本当に意味不明だ。
そのあとも先生の話を聞く、朝食の取り方や、風呂の入り方(最も大浴場は使えないとのこと。 まぁ、男二人だけの為に女の子の時間を削るわけにもいかんよな)、各種連絡事項を聞いた。
「えっと、俺と御神は同室ってことでいいんですかね? 仮にも男同士ですし」
「あ、ごめんなさい。 どうしても部屋が用意できなくて、御神くんは一人部屋、織斑くんは相部屋となります」
ウォイ、ちょっと待て。 そこは普通男二人の相部屋だろう!?
「ちょっと、待ってください! 一夏は一人部屋の方がいいでしょうから、俺が代わりに相部屋になりますよ」
目元に完全にいやらしい微笑みを浮かべながら、『親友を庇って、成りたくもない相部屋になってしまう俺、いい人だろう?』といったオーラを全身から溢れ出させ、ちょっと助け舟を出してやるよっといった感じで押し付けがましく仲介してくる御神。
俺と山田先生の顔にははっきりとアフォだろコイツといった表情が浮かんでいた。
そんな視線にもまったく気がつかないバカは、『さぁ、鍵をよこせ』と言わんばかりにまくし立てている。 ついにはたじろぐ山田先生に詰め寄る鬱陶しさだ。 若干山田先生が怯えてしまっている。
「教師に何をしている愚か者が」
ズドパァァァァ
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