22*吹いた所でですが
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と、自分が彼女達がぺたぺたと逢魔をいじっているのを見て癒されていると。
「ミミ!ナナ!」
青い髪の尻尾が生えた若めの女性が凄い形相で駆け付けてきた。
そして、二人を引っつかむと彼女は
「申し訳ありません!!」
自分に土下座した。
なんだ、一体何がおこった。
「娘がとんだご無礼を!お願いです!この子達は見逃して下さい!罰なら私が!どんな罰でも受けます故!」
ええ〜。
「お願いします!この子達だけは見逃してください!お願いします!」
……どこの悪代官さ、自分。
てかこの人スゲーな、必死に子供を守ろうとしている。
「……いや、怒る理由が無いし。子供のやった事ですし、とりあえず頭をあげて下さい。」
「…許して、いただけますか?」
「いや、あんくらいで怒ってたら自分の人間性が疑われますし、そもそも怒る要素が無いですし。子供は元気なのが一番ですよ。」
そう言うと、彼女はボロボロ涙を流しながら『ありがとうございます。』と連呼した。
だからなんやねん、これ。
自分が今の自分の立場についてもっとよく考えようとしていると、後ろからゼノアが
「ナルミ、人間性とはなんだ?」
とぞのたまいける。
人間がいないから人間性って言葉もなかったのかな?
「人間としての品格とか品位とかそんなん。」
とりあえず多分正解だろうと思う事を言ってみる。
詳しくはしらんからね。
「そうか……なら、我ら魔族の場合“魔族性”か?」
「いやしらんがな。」
ほんと、こいつはなんなんだか。
**********ー☆
「ごちそうさまでした。」
「でした!」
「でちた!」
さぁ、ここは現在とある宿のレストラン。
自分はここで今、食事をし終えたのであります。
ちなみにメンバーは自分とゼノア、そしてさっきの子供の計四人である。
「あ、あの…お口に合いましたでしょうか…」
そう言いながらでて来るのは、さっきのお母さん。
なぜかと言うと、ここは彼女達家族の経営する宿だからだ。
ちなみに、この二人は自分と食べると駄々をこねるので一緒に食べていた。
そん時のお母さんの顔の青さは忘れらんないな。
「おにーちゃん、おいしかった?」
一息ついてると、姉妹のおっきい方、ナナちゃんが椅子からおりて自分の近くによってきた。
「ん、おいしかったよ。」
「だっておかあさんのりょうりだもん!」
そう言いながら胸を張る五歳児。
一緒に三歳の妹、ミミちゃんも胸を張る。
…………あぁ、和む。
ここ最近、癒しが風呂しか無かった自分にとってはこの姉妹は最高の癒しだ。
近所の子猫をふかふかするくらい癒さ
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