22*吹いた所でですが
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でなんか書かれてて真ん中にはよくわかんない記号が描かれている半袖の下に長袖を着てるように見えるあのタイプ(呼び方忘れた)のシャツと、左手に無骨ながら渋い腕時計。
その上に黒いフード付きの秋物ジャンバーを羽織ればもはや完璧。
どこに出しても恥ずかしく無い現代の若者の完成さ。
まぁ、つまり何がいーたいかと言うとだな……
「…………ナルミ。」
「…………何?」
「やはりお前の格好は目立ち過ぎるな。」
現代っ子ファッションは異世界では通用しねーって事ですよ。
道行く人達はみんなしてこっちみてはあからさまに避けて通る。
自分達には今、モーゼも真っ青な人の海を割る力を手に入れた!
全く嬉しくないが。
「…まぁ、黒髪黒眼なだけでも十分目立つ上に、今のナルミの立場からいえば当然といえば当然だが。」
そうおっしゃるのは自分の横にいるザ・ドラキュラな格好をしたゼノア閣下。
一体何人の生娘を毒牙にかけたのだかっていうくらいドラキュラな彼は、道行く乙女達に振り向かれたり顔を紅くされたりでモテ男街道まっしぐらである。
ぶっちゃけ、刺されればいいのにって少し思ってしまった自分がいるのは秘密だ。
しかし、彼の言葉に一つ気になるところがある。
そう、『自分の立場』の部分である。
「…なぁ、自分の立場って…」
やはり、自分は何か知らぬ間に問題を起こしていたのだろうか…
「ん?気付いてない訳ではないだろう。」
やはりそうか…
それなら今までの城の人達の反応も説明が付く。
「今のナルミの立場は…」
やはり、自分は皆に嫌われてるんだな。
「国を救った英雄だからな。みんなナルミを畏れているのさ。」
そして最後は不敬罪で処……へ?
「まてまてまて、英雄ってなんだ英雄って。英雄か?自分は鳴海だぞ。」
「いや、ヒデオが誰かは知らんが、ナルミは国を救った英雄だ。虚無の黒騎士についての話しはもはや国中に轟いているぞ。」
うそーん。
何、自分全く気付いてなかったんすが。
「もはや劇場でナルミを題材とした劇が上演されているくらいだ。」
そう言うと、なんかでっかい建物の前には黒い服と黒いかつらに身を包み、客寄せをしている二枚目の姿が。
他にもエリザやらなんやらの格好をした人物が多数見受けられます。
ちなみに、近衛隊は全員集合です。
「観ていくか?」
「……いや、いい。」
とりあえず、なんか畏怖の対象になっちゃった件はどうにかしよう。
自分、そんな大層な生き物でないもん。
「ちなみに、エリザ達が使った大魔法と魔術符を発明した事から、一部では“漆黒の賢者”とも“闇夜の破壊神”とも呼ばれているぞ。ちなみに人間と言うのももう周
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