21*甘い誘惑
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「そっちこそ、何をしようとしてるんですか!」
シルバの当然の抗議に対してスフィーは傍目からは逆切れとしかとれない抗議をした。
訳が分からない。
それがスフィー以外の反応である。
しかし、そんな彼女達を無視してスフィーは続ける。
「馬鹿ですか!?なんであの方に直に聞くという事をしようと考えるんですか!!私たちの首を飛ばす気ですか!?」
そこまで言われ、やっと気付いた。
そう、シルバは賄賂(お菓子)により王妃の近衛隊を懐柔してナルミの話しを聞いたのだ。
つまり普通話しを聞けない立場の者が、普通では無い方法で話しをきいたのだ。
その事をナルミに話したら、もちろんなんで知っているのか、という話しになる。
それは近衛隊の彼女達も同じで、寧ろ賄賂により絶対秘密厳守の話しを外に漏らしたのだ。
知られたらただではすまされない。
シルバ共々職業的に、悪ければ物理的にも首が飛ぶ。
少なくとも、罪人として扱われるのは確かなのだ。
「でも…じゃあどうやって聞いたら…」
その事実を目の当たりにして、シルバはうろたえながら一人ぶつぶつ言っている。
すると、スフィーが横から
「聞くにしてもせめて、ぼかして聞くとか考えて下さいよ。まぁ疑問の発端である私もこの事は気になりますし、協力はしますよ。」
すると、他の二人も
「私も、ここまできたら最後まで気になるし協力します。」
「隊長と同じく、やっぱり気になる。」
かくして、ここにナルミが戦う理由を聞くのを目的とした少女達の同盟が結成されたのだった。
「ではやはり、まずはナルミ様の普段の生活を調査してそこから…」
「それは絶対ダメです!!」
だがやはり、前途多難である。
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