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遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ノース校特別編〜プリンセス・Tの甘い褒美〜
ターン16 先鋒、玩具箱の勇士達
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結構ノリノリで。

「「「「「「『百!千!』」」」」」」

 そしてカウントが千に達した時、万丈目が再び声を上げる。

「万丈目、サンダーッ!!!!」
「「「「「「『サンダー!サンダー!』」」」」」」

 なにがなんだかわからず、僕も含めた本校の生徒たちがポカーンとしている間に、勝手に試合を仕切り始めてしまった。まあ、クロノス先生はさっきのマイクのコードが絡まって身動き取れないんだし別に嫌がる理由もないけど。

「さあ、行って来い飯田!大丈夫だ、お前らサンダー四天王ならきっとやれる!」
「任せてください、サンダー!本校の奴らに一泡吹かせてやりますよ!………俺の名前は飯田、ノース校先鋒にしてサンダー四天王の一だ!さあ、お前らも先鋒を出せ!」

 そう言いながらデュエルステージに上がってきたのは、不良っぽい見た目のガタイのいい兄ちゃん。てかこの人、ホントに僕らと同い年なんだろうか。隼人よりも年上に見えるんだけど。

『つーかサンダー四天王ってなんなんだよ。いやまあ5人って時点でそんなオチかとは思ったけどさ』
「サンダー四天王?面白いわね、私がこちらの先鋒、天上院明日香よ」

 でも、こっちの先鋒は流石というかなんというか、そんな相手にもひるむことなくまっすぐに立つ。「「キャー明日香様ー!」」とかあっちで叫んでるのは多分ジュンコとももえの二人だろう、いつも通り。

「いいか、一切の手加減を俺はせん。そのかわりお前も、全力でかかって来い!」
「あら、そんなの当たり前でしょう?」

「「デュエル!」」

「先攻は俺が貰う、俺は手札のブリキンギョを守備表示で召喚!そしてブリキンギョの効果により、手札のアイアイアンを特殊召喚!」

 ブリキの名前通り木製っぽい見た目の玩具が地面をカタカタと跳ね回ると、両手のシンバルを鳴らしながらアイアイの玩具がシャンシャンと音を立てて背中のゼンマイをゆっくりと回しながら歩いてくる。

 ブリキンギョ
効果モンスター
星4/水属性/機械族/攻 800/守2000
このカードが召喚に成功した時、
手札からレベル4モンスター1体を特殊召喚できる。

 アイアイアン
効果モンスター
星4/地属性/機械族/攻1600/守1800
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に
このカードの攻撃力を400ポイントアップできる。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。

「あら、可愛らしいモンスターね」
「舐めてもらっちゃ困るぜ?アイアイアンの効果発動!このカードの攻撃力を400ポイント上げる!」

 一度止まりかけたゼンマイが急に高速回転し、目をカッと見開いたアイアイアンがシンバルを一度だけ力いっぱい鳴らした。うお、うるさい。

 アイアイアン 攻
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