ノース校特別編〜プリンセス・Tの甘い褒美〜
ターン16 先鋒、玩具箱の勇士達
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ーまでもが応援しに来ていたけど、もう皆自分の席を取りに帰っていった。
「いやー、まさか万丈目がノース校まで行ってたなんてね。まあ無事でよかったよ」
「それもそうだが、今日の俺らの試合はなんでも全国に向けて万丈目グループ主催でテレビ中継されるそうだな。考えてみるとすごい話だ」
「まったくね。まあ私は別にかまわないけれど。自分のデュエルをするだけよ。それにしても彼、一体この学校を逃げ出すほどの価値のある何かを見つけられたのかしら?」
「手厳しいね、明日香………だってさ。あれ、そういえば一人足りないみたいだけど?」
「ああ、十代は一回レッド寮に戻ったよ。身だしなみがきちんとできてるか不安だからテレビに出ても大丈夫なぐらいキッチリやってくるって」
『で、帰ってくるころにトイレの中で例のシーンがあるんですねわかります』
「何例のシーンて」
『無理に知る必要はないな』
どうやらウチの相方は、今日も何か隠してるようだ。まあ、それもいつも通りっちゃあそうなんだけども。おっと、そろそろ時間だ。十代は…………ま、そのうち来るでしょ。たぶん。
「あぶねー、遅れるとこだったぜ!それじゃ皆、デュエルしに行こうぜ!」
ほら、ね。
「お集まりの皆さん。それではこれより、デュエルアカデミア本校対ノース校の、対抗試合を始めますノーネ!どうもテレビの前の皆さん、ワタクシこのデュエルアカデミア本校で実技担当最高責任者を務めているクロノス・デ・メディチと申しますノーネ。それでは、まずこちら本校の生徒たち、右から順に天上院明日香、河風夢想、そして三沢大地………とドロップアウト、じゃなかった、遊野清明に遊城十代ですーノ!」
クロノス先生の紹介の後、観客席にサクラでも入ってるのかどうかは知らないけど歓声が起こる。と、とりあえず手でも振っとこうかな。多分僕宛てじゃあないだろうけど、そこはまあノリってやつで。ところで、僕ら5人の紹介が終わったあたりで万丈目がちょっと不思議そうな顔をしたのはなんでだろう?まさか、ね。ユーノが見えるってことはないだろう。
「そして対するは、ノース校代表………」
「要らん、俺の名は自分で言う!マイクを貸せ、おかっぱ頭」
言うが早いがクロノス先生からマイクを奪った万丈目が、ステージの中心で客席に向かい声を張り上げる。
「お前たち、この俺を覚えているか! この学園で俺が消えて清々したと思っている奴!俺の退学を自業自得だとほざいた奴!知らぬなら言って聞かせるぜ、その耳かっぽじって良く聞くがいい!地獄の底から不死鳥の如く復活してきた俺の名は!………一!十!」
そう言いながら万丈目がビシッと上、というか天井を指差すと、ノース校の生徒たちが一斉に声を上げた。なぜかユーノまで混ざってた。それも
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