ノース校特別編〜プリンセス・Tの甘い褒美〜
ターン16 先鋒、玩具箱の勇士達
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なんのかんので月日は流れ、あっという間にノース校がやってくる日になってしまった。いや、月日ったってまだ一週間しか経ってないんだけど。で、もうそろそろ時間なんだけど………。
「さて、いよいよ今日になっちゃったわけだけどさ十代。なーにやってんのこんな時間になって。もうあっちの船着いちゃうよ?ちゃんと出迎えぐらいはやっとかないとダメでしょやっぱり」
「え、もうそんな時間か?悪い悪い。じゃ、さっさと行こうぜ!」
「どっちのセリフなんだか………あ、ちょっと置いてかないでよ!わざわざ呼びに来たのになにこの扱い!」
『はらはら、早く来ないと置いてくぜー』
「ユーノまでっ!?」
相も変わらずいつも通りの十代に置いて行かれそうになりながら、慌てて島にある港に走っていく。案の定、もう船は来ていた。船というより潜水艦だね、ありゃ。
「おー、あんたがノース校の校長か!よろしくな、俺遊城十代!それでさ、俺らの対戦相手ってどこにいるんだムグ」
「はーいちょっとおちつこーね十代。どうも、同じくアカデミア代表、遊野清明です。今日はわざわざ遠くからお越し下さり、ありがとうございます」
じたばたともがく十代を羽交い絞めにしながら、とりあえず校長と思しき人にあいさつする。えーっと、ちゃんとしたあいさつってのはこんな感じでいいのかな?
『まあこんなもんでいいんじゃね?後ろで鮫島校長が出番とられて泣きそうになってるぐらいだし』
…………ごめん、校長。そしてそう思って一瞬腕の力が弱まったところを、十代は見逃さなかったらしい。ウナギ並みにスルスルと抜け出して、懲りずにまたタメ口。
「ぷはー、やっと出れた……。それで、校長のおっちゃん!早く紹介してくれよ、対戦相手痛あっ!」
「ちょっと落ち着けっつってんでしょ」
「痛てて………いきなり殴ることないだろ、清明ー」
「ええい、茶番はもうたくさんだ!久しぶりだな、遊城十代に遊野清明!!」
「そ、その声は!」
聞き覚えのある声がノース校生徒の人垣の向こうからして、そっちに視線を向けるとその人垣が左右真っ二つに割れた。そしてその向こうに一人、腕を組んで堂々とふんぞり返っていたのは。
「「ま、万丈目!?」」
「そんなに知りたいのなら教えてやる、この俺がノース校代表の大将、万丈目準だ!」
まあその後なんの脈絡もなくいきなりやってきた万丈目の兄さん二人が今回のデュエルをテレビ中継するとか言い出したりしてなんかもういろいろ大変だったけど、機材の準備やらなんやかんやでドタバタしてて緊張する暇がなかったからそういう意味ではむしろ良かったのかもしれない。そして今、僕らは選手控え室にいる。さっきまで翔や隼人や神楽坂や高寺、それにブルーからはジュンコにももえ、そしてなんとカイザ
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