壱ノ巻
幕間
壱
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を嫌ってるわけじゃないわ。誰に対してもこうなのよ。離れないの。しょうがないわ。この子達可愛いから別に文句ないし」
そういって瑠螺蔚は二人の髪を優しく撫でた。
「姫はいい母親になりますね」
「なれたらいいわね」
ちなみに会話に入れない高彬はいい雰囲気の二人をじとーっとみながら一人飲んでいる。まことに寂しい。
「なれますよ姫なら。でも疲れたらいってくださいね。着物なのですから。慣れていないでしょう」
「あ、それは大丈夫よ。私戦伽の前も時代劇モノやってて着物よく着てたから」
「ああ。桜の・・・私も出ましたね」
「ま、でもこんな話してもこれを見てくださってる人にはてんでわからない話よね。50まいがこの戦伽の更に前に書いた話だから。でも懐かしいわー長門ながととか」
「呼んだか?」
「キャーーーーッ!!!!な、長門!?うそっ!?」
何処から出てきたのか、長門は高彬と瑠螺蔚の間に割り込んだ。
「久しぶりだな楓」
「うわーほんと久しぶり!!あー懐かしいわー」
もう忘れたので(いえ、本当に昔に書いたやつなんです)長門の外見の描写は避けますが、小麦色の肌に背中半ばまでの長髪、だったような・・・・。
「そういえば戦国御伽草子弐巻の撮影もう来週から始まるんだってな。聞いたぞ」
長門が笑って瑠螺蔚の肩を叩いた。
「・・・・・・・・は?なに?・・・・・聞いてないんだけど?え、来週って?今日金曜よね?だって台本も貰ってないわよ?・・・・・・・・嘘でしょ?」
嫌な予感がして瑠螺蔚は隣の鷹男を見た。
「わ、私は渡しましたよ、姫。姫の撮りが入ってるときに、速穂に渡しておいてくれと」
瑠螺蔚の目の前にいた速穂は固まっている。
「・・・・・・速穂?」
「す、すまない瑠螺蔚!最近忙しくて、渡す暇が取れなくて、・・・すまない忘れていた!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘でしょ?」
速穂は瑠螺蔚と目を合わせようとしない。瑠螺蔚はくらくらと眩暈がした。
だって、来週!まだ台本も貰ってないのに、来週!
「こーーーーーーなったらやけよ!ヤケ酒よっ!モチロン付き合うわよねぇ〜は〜や〜ほォ〜」
手元のコップをぐいっと一息に飲み干して瑠螺蔚はにやりと笑った。
「奢らせていただきます!」
「とぉ〜〜〜〜〜ぜん!さーあんた達皆付き合いなさいよ!」
こうして、夜は更け
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