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Dies irae~Apocalypsis serpens~(旧:影は黄金の腹心で水銀の親友)
第二十八話 Die d?mmsten Bauern ernten die dicksten Kartoffeln.
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のものもそうだが、何より彼等にとって今ここで自分が死ぬはずが無いと、そんな結末は知らないとそう確信できるからだった。

「これで終いか?ハッ、つまんねえ幕引きだなァ」

司狼とティトゥスの攻撃は総て迎撃され、ついにその攻勢は終わりを告げた。そして、ヴィルヘルムは止めを刺そうと消耗した彼等に近づく。

「だがまあ、この戦いは楽しかったぜ。俺を満足させるには十分な成果だ。誇れよクソガキ共」

「誰が―――」

司狼もティトゥスもこれほどの窮地に立たされても諦めなどなかった。ここまでの戦いを理解している。だから、

「直接止めを刺そうと近づいたのが君の最大の失敗だろうね」

司狼の胸を貫いた腕が何かに鋏まれる。ヴィルヘルムはそれが何なのかを理解する前に腕を引く。だがそれは僅かに間に合わず鋼鉄(Eiserne)の処女(Jungfrau)が牙を剥いた。

「ガアアァァァアアッッ!!??テメェ―――――――!!」

それはヴィルヘルムの右腕を喰い千切り、さらに横に回りこんだティトゥスと正面の司狼によって十字砲火による追撃がヴィルヘルムを削り殺そうとする。

「アアアアアァァッッ!――――――テメエ等ッ舐めてんじゃねえぞォォォォ―――!!!」

何かが崩れ去る音が聞こえる。司狼も恵梨依もティトゥスもそれに逸早く感づいた。

「なッ!?」

「―――ッ!!」

《嘘、でしょ?》

僅かな本当に僅かなブレであったが既知がこの一時、この場所においてのみ崩れさった。

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