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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
立志の章
第2話 「まさか……金(きん)か!?」
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も鈴々ちゃんもすまなそうに頭を下げた。
 盾二さんは首を振る。

「いや、当然だ。驚くのも無理は無い……これは知識では絶対に測れない。いや、理解は難しいものだ。妖術……といっても差し支えないが、少なくとも悪意は無い。わかってくれ」
「……うん。信じるよ。盾二さんは絶対悪い人じゃないもん」

 そう、悪い人じゃない。
 悪い人があの時、目覚めない一刀さんを抱いて号泣するわけがない。

「ありがとう……ただ、まだ終わりじゃないんだ」
「えっ!?」
「後二回、驚くことになる……まあ、見ていてくれ」

 そう言ってこちらに背を向ける盾二さん。すると――

「はあああああああああああああああああああああああああっ!」

 とんでもない殺気、ううん、気迫が周囲を包む。

「な、なんだ、この気は!」
「うわわわわわっ、す、すごいのだ!」

 愛紗ちゃんと鈴々ちゃんの声が震えている。
 そういう私も、あまりの恐怖にその場に座り込んでしまった。

「おおおおおおおおおおっ! マグナ・フレアバースト!」

 それはまるで何もかも溶かす灼熱の太陽。
 その場にとてつもない巨大な熱が生まれた気がした。
 三十三丈は離れているはず……それでもとんでもない熱を感じて、咄嗟に身を伏せる。
 伏せた瞬間に巨大な爆音と熱風が、私達の頭上を通り過ぎていく。

「きゃあああああああああ!!」
「と、とうかさまああああああああっ!」
「わきゃああああああああああっ!?」

 私たち三人とも悲鳴をあげながら、その場に伏せていた。
 ……どのくらい経ったろう。爆風による熱気がゆっくりと冷めていく。

「すまん……ちょっと近すぎたか?」

 盾二さんの声に恐る恐る顔を上げる。
 そこには、ばつが悪そうにこちらを覗きこむ盾二さんがいた。
 ……いつの間に土塁の上にあがってきたんだろう?

「……もう、へ、いき?」
「ああ……すまない。ちょっと加減を間違った」

 私が身体を起こして後ろを振り返ると、愛紗ちゃんと鈴々ちゃんも顔を上げたところだった。

「あ、危ないではないか! 桃香様、大丈夫ですか!?」
「な、なんだったのだぁぁ〜?」

 二人とも無事みたい。

「すまん、あれほどの力を出すつもりは無かったんだが……制御系がおかしくなったか?」

 盾二さんは謝りつつ、自分の手を握ったり開いたりしている。

「……本当に、何者なのだ、貴様は」
「……すまん」

 愛紗ちゃんが警戒するのもわかる。
 あれは怖かった。
 本当に怖かった。

「……それで一体何がしたかったのだ?」
「あ、ああ……」

 鈴々ちゃんが問いかけると、盾二さんは向こう岸を見る。
 釣られて私達も見
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