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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-1 First story~Various encounter~
number-4 magical girl of blond hair
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くことはなかった。
少女の言葉に重なるようにおなかから音が鳴る。おなかが空いたときになる空腹の合図。
それを目の前にいる少年に聞かれたことが恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして俯いた。
「あーっと……何か食うか? 俺の家に来なきゃないけど」
金髪少女は最初こそは首を横に振った。
だが、再度おなかから音が聞こえた。体は正直だった。
少年の言葉を信じてみるか、それとも強制的にあれを奪い取るか。少女に決断が迫られている。
結局、食欲には勝てなかった少女は首を縦に振って、了承の意を表した。
◯
「ここ、私が住んでるマンションだ……」
「ん? そうなのか。ここに部屋を持っている人が俺にタダで貸してくれたんだ。君は?」
「……私も同じようなもの」
意外なことに、燐夜が大家から借りれた部屋はマンションだったこと。そして、視線の先にいる少女も、おそらく燐夜が借りた人と同じ人から借りた部屋なのだろう。
二人はエレベーターに乗り込む。
その間に燐夜は部屋を貸してくれたあの老婆のことを考えていた。
部屋を貸してくれた老婆は、齢85らしい。もう先が長くないから、持っている財産を息子や孫にやることなく、燐夜にあげたも同然のことをした。金髪の少女にも同様に。
相当な資産家だった。
もう遺書まで書いているみたいだが、先は長くはないが、まだ生きていたいそうなのだ。
そうこう考えているうちにチンという音と共に燐夜が住む部屋がある階についた。
どうやらそこは少女も同じ階に住んでいるようで驚いていた。
トコトコと二人並んで歩いていく。
銀と金が並んで歩くさまは、まるで兄弟のように見えなくもない。
「ここだ」
「え!? …………この部屋の隣、私の家だよ……」
「……マジ?」
「……ほんと」
さらに意外な事実に燐夜と金髪の少女は驚き、言葉を失う。
だが、二人はこのまま廊下にいるのもあれなので、燐夜の家に入っていく。
入るときに金髪の少女が自分の家に戻って誰かを呼んで、再び出てきた。
金髪の少女と一緒に出てきたのは、橙色の髪を持った犬の耳があって、尻尾が揺れている。
そんな女性がいた。
燐夜に対して明らかに警戒心を抱いている。
女性の様子に気づいた少女が必死に宥めている。
燐夜は二人がようやく落ち着いたところで家に招き入れた。
初めて他の人の家の中に入るのか、やたらときょろきょろしていたが、別に気にすることでもないのでそのままスルーして同じ間取りであろう部屋をリビングまで行く。
一般的な家庭と変わらないリビングに二人を入れ、適当に椅子についているように言う。
燐夜は二人が座るのを確認しないうちにキッチンの方へ行き、まとめて昨日作
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