第二十二話 夏休みその九
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「それでも文系はね」
「そんな感じで考えていけばいい」
「リラックスして」
「ええ、それでどうかなってね」
里香は四人に話す。
「いいかなって思うけれどどうかしら」
「斬新よね。お勉強ってね」
その里香に琴乃が応える。
「ずっと難しい、堅苦しいって思ってたけれど」
「そうでもない」
「ライトノベルとかネットみたいな感じなのね」
「そんな感じで」
「例えば」
里香は鞄から塾の英語のテキストを出した、そこに書かれているのは。
「このテキストにオズの魔法使いのお話あるじゃない」
「あの童話の」
「それね」
「これだってね」
その文章を見ながら話す里香だった。
「童話、ファンタジー系のそれを読んでいるって思えば」
「気が楽よね」
「実際にそうだし」
「オズの魔法使いって面白いじゃない」
実は里香はオズファンでもある、流石に原文ではないが日本語訳のもの全十四巻を持っている程である。
「ドロシー可愛いし」
「あのヒロイン確かに可愛いよな」
美優もドロシーについて言及した。
「真面目で前向きでさ」
「明るいし純粋でね」
彩夏も言う。
「いい娘よね」
「ああ、本当にな」
「他のキャラクターもいいわよね」
景子は案山子や臆病ライオン、ブリキの樵についても言った。
「優しくて頼りになって」
「オズの世界自体もいい世界よね」
琴乃は世界そのものが好きだった。
「青、黄色、赤、緑に分かれてて」
「後のシリーズで紫の国も出るの」
里香はその琴乃に話した。
「ギリキンっていってね」
「その国が紫なの」
「何でも紫のなのね」
「二作目から出て来るの」
そのギリキンの国はそこからだというのだ。
「オズの虹の国からね」
「それが二作目なのね」
「そうなの、二作目からね」
里香は琴乃達に笑顔で話す、オズの話をしているうちにかなり明るい顔になってもいる。
「もう一人のヒロインが出るの」
「誰、そのヒロインって」
「オズマ姫っていってオズの国の女王様なの」
女王だが姫になっていることはあえて言わないのが礼儀である。
「最初は男の子だったけれど本当は女の子で」
「そのオズマ姫が出て来るのね」
「そうなの、三作目のオズのオズマ姫からまたドロシーが出て来て他の色々な仲間達も出て来るのよ」
そうなっていくというのだ。
「次第にね」
「そうなの」
「そうなっていくの」
「ボームが書いたのが十四作で」
それだけあるというのだ。
「他の人が書いた作品もあるのよ」
「へえ、長いんだな」
「魔法使いだけじゃないのね」
「そうなの、結構長いシリーズで」
それでだというのだ。
「十四作あるのよ」
「そういえば映画にもなってるよな」
美優がここで言っ
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