暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)
第3章:武器屋トルネコと幼女騎士リューラ
第3話:仕掛看破
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
(レイクナバ北の洞窟)
トルネコSIDE

私は幼き騎士リューラさんを連れ、レイクナバの北にある洞窟へと、鉄金庫を求め訪れている。
鉄金庫があれば、資金の紛失や盗難を避ける事が出来、今後の発展に大きく拘わる事と期待している。
しかし……

「此処の敵は随分と厄介ですね! この『切り株お化け』は、ダメージを与えても薬草で回復してしまい、倒すのが大変ですよ!」
私が『破邪の剣』を使い、少しずつダメージを与えていると、もう少しという所で薬草を使い回復を謀るモンスター。

だがリューラさんといえば…
私が1匹の敵に辟易している間に、『バブルスライム』『悪戯モグラ』『ハサミクワガタ』と、私の三倍もの敵を一瞬で撃滅させている。

流石騎士を目指し鍛錬を積んできただけの事はある。
私としては戦闘は全て任せたいのだが、後の為に“共に戦った”と言う事実がほしく、危険ではあるが努力をしている訳なのである。
彼女の口から『トルネコは戦わなくてもいいよ』と言ってくれれば助かるのだけど…

(ザシュ!)
私が苦戦をしていた敵を一撃で駆逐すると、無表情のまま剣を鞘に戻し先へ行く事を促してくるリューラさん…
やはり私だけ戦闘無しと言うのは都合(むし)がいい話か。



暫く進むと数々のトラップが私達を苦しめる。
中でも厄介なのは、大岩が後ろから迫ってきて私達を追い詰める仕掛けだ!
だが、このトラップは宝へと近付く為の足掛かりでもあった。

普通であれば飛び越せない大穴に、大岩を上手く誘導すれば、大穴が塞がってその先へと進む事が出来るのだ!
転がる大岩から必至で逃げ惑っている内に、偶然攻略する事の出来たトラップだ。

そして進んだ先には、ゴツゴツとした岩が多数散乱してある回廊…
歩きづらく疲労が蓄積されるばかり。
小柄で俊敏なリューラさんには問題がなさそうだ…良いなぁ…

「トルネコ……あれ!」
私の遙か前を先行するリューラさんが、突如立ち止まり私に何かを訴えてきた。
通路を曲がった先を指差す為、私にはまだ何も見えていない。

散乱する岩に足を取られ、何度も転んで傷だらけになり彼女の下へと辿り着く。
そしてリューラさんが指差す方を見詰めると、台座の上に四角い金庫らしき物体が置いてあるのが目に入ってきた!

「こ、これがトム爺さんが言っていた『鉄金庫』ですね!? さ、早速手に入れましょう!」
嬉しくなった私は、慌てて鉄金庫まで走り出す。
しかし悪い足場の所為で何度も転び、体中青痣と擦り傷だらけだ…

「ホイミ…」
すると突如、私の前を歩くリューラさんが回復魔法『ホイミ』を唱え私の傷を癒してくれた。
何と彼女はホイミを…魔法を使う事が出来たのか!?

「リュ、リューラさんはホイミを使う事が出来
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ