ALO:フェアリィ・ダンス〜両刃の剣と天駆ける龍〜
VS飛龍
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、大剣による重突な刺突が繰り出される。
何とか攻撃を防ぐべく、セモンも刀を振り下ろすが、それはあっさりと弾かれて…
「ぐがぁ!?」
「セモン!!」
セモンの腹にヒットした。
瞬時の動作で体をひねり、直撃だけは避けたが、脇腹を切り裂いた斬撃のインパクトダメージで、HPはすでに半分を下回っている。むしろここまで耐えられたのが奇跡である。
セモンは、ハザードの追撃を覚悟した。
「ルルルル…」
しかしハザードは悔しそうな唸り声をあげると、両翼を広げて上空へと飛び立ち……世界樹の方向を目指して、飛翔した。
「…ハザード」
*
「あはははは!!あはははははは!!いいね!いいねぇ!!これはいいよ!!プレイヤーのモンスター化!!脳内のデータをいじくって、本能的な破壊衝動だけを覚醒させた究極体!!それにソードスキルか…これは使えるな。ククク…茅場先輩もなかなかいいものをこの僕に残してくれたじゃないか!!ははははははは!!!」
粘つくような高笑が、世界樹に響いた。
叫ぶのは妖精の王。
姫君のとらわれた鳥籠にて、彼女を抱き目の前に表示されたいくつものパネルを眺める。
「やめなさい須郷!!こんなこと…許されないわよ!!」
「へぇ、だれがかい?もしかして結城社長のことを言ってるのかな?はは!!あのおじさんは何も気付いちゃいないよ!!それよりティターニア、どうかな?わかってもらえたかな?僕の研究の真の姿!!これが集大成さ!!」
妖精王は姫君の腕を撫でさすりながら言った。
「…放して!!」
「クククク…その怒りが、スイッチ一つで僕への愛に変わる日も近いよ」
その光景を、眺める人物がいたことに、気付いたものはいない。
「あ〜あ…須郷さんもまた面倒なことしたね…まぁイイ。僕がぶち壊せばいいのだから」
金属の翼をもった、少年だった。
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