姉達へ妹達へ
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力化されるのが怖いからこれが限界ね」
艦単位、隊単位の戦闘で押されていたのは、その位置に綺羅星の将星達が居たからだ。
実際の戦場で発生する多種多様なチャンスを彼らはものにする事ができるが、私たち機械はそれが一番苦手なのだ。
だからこそ、どうしても有能な提督を同盟内部に作る必要があった。
「今回の戦功でビュコック提督とお姉さまの昇進は確実かと。
ビュコック提督に艦隊が渡せてほっとしましたわ。
これで、安心してヤン中佐をこき使えます」
同盟末期の大消耗時代だからこそ、ヤンは空前の大出世を遂げた訳で。
同盟国力を弄った場合、その消耗が無いので原作時点より低い階級で始まってしまうというジレンマが人形師にはあった。
その為に用意したのが、彼女達アンドロイドだった。
約40年かけて、大量のアンドロイドとドロイドを生贄に、ヤンが操りやすい将官を用意したたのである。
そして、人事がらみで彼女の下につけない時の為にヤンをこき使える人を出世させる必要があり、その白羽の矢が立ったのがビュコック提督だった。
士官学校出ではない彼を艦隊持ちの提督にする為に払われた政治工作はそれぞ彼女達だからこそできた技。
もちろん、他の使える将校も政治工作にて出世街道に乗せていた。
「さて、どんな物語が紡がれるのやら」
人形師は言った。
「銀河を引っかき回せ」と。
彼が作り出した引っかき回された銀河という舞台が彼女達の目の前にある。
そして、彼女達の用意した舞台をぶち壊す想定外の出来事が発生する。
帝国内乱。
リッテンハイム戦役と名づけられたそれは、リッテンハイム候を頂点としたクロプシュトック侯・カストロプ公とブラウンシュヴァイク公・リヒテンラーデ侯の帝国貴族最後の戦いと呼ばれるようになる。
そして、この戦いからラインハルトを頂点とする綺羅星の将星達の名前がはっきりと歴史の舞台に上がる。
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