機動戦士ガンダムSEED
0174話
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体験している。
そもそも、原作知識云々と言うのなら俺とマリューがくっつくのは有り得ない事だろう。そしてそのマリューとくっつく筈のムウは何故かナタルと良い雰囲気になっている。いくら俺というイレギュラーな存在がいるにしても、この流れで原作知識を絶対的に信じる事が出来ないというのは明らかだ。
そんな事を考えていると、ムウがマリューへと声を掛けていた。
「どうする、俺達も行くか?」
「サイーブさんの言う通り、別働隊がいる可能性がある以上はアークエンジェルは動かない方がいいでしょう。フラガ少佐、行って頂けますか?」
「あ? 俺?」
「ストライクやブリッツは空を飛べませんが、スカイグラスパーは空を飛べるでしょう?」
「だわね。んじゃ、行ってくるわ」
ナタルへと軽く手を振り、アークエンジェルの方へと向かって走っていく。その様子をどこかぼうっとした様子で見送るナタルをよそに、マリューがムウの背へと声を掛ける。
「出来るのはあくまでも救援です。バギーでも医師と誰かを行かせますから」
「あいよ」
そしてそんな俺達をよそに、サイーブ達もタッシルへと向かって行く。
「総員、直ちに帰投! 警戒態勢を取る!」
マリューが周囲にいるアークエンジェルのメンバーにそう叫び、艦の方へと戻っていく。それに続く他のメンバー。もちろん俺もそれについていく。
……そう言えばマリュー達と食事をしていたのですっかり忘れてたんだが、キラがサイと揉めるイベントはどうなったんだ? キラの俺に対する態度は以前とそれ程差がないから特に違和感無くスルーしてしまっていたな。後でそれとなく様子を探ってみた方がいいか。
「こちらから派遣するメンバーだけど……」
ブリッジで誰を出すのかを相談していると、ナタルが一歩前に出る。
「艦長、ここは私が」
「バジルール中尉? ……まぁ、いいでしょう。出来るのはあくまでも救援だからそれを忘れないでね」
「はっ!」
ナタルが短く敬礼すると、医師や医薬品を用意する為にブリッジを出て行く。
「男が出来るとあの堅物軍人でも変わるもんだな」
苦笑を浮かべつつマリューへと声を掛ける。実際、今回ナタルが自分から志願したのはムウの事が心配だというのが大きいように思える。
「あら? じゃあ私も変わったのかしら?」
どこか悪戯っぽくこちらを見るマリューに思わず苦笑を浮かべる。
「さて。どうだろうな。俺としてはよりいい女になった……としか言えないがね」
実際、俺と関係を持って以降はそれまでのどこか張り詰めた雰囲気もなくなってより柔らかい笑顔をするようになっており、それが今まで以上にマリューの魅力を引き立てている。
「本当はもうMA乗りは好きになるつも
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