機動戦士ガンダムSEED
0174話
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ない。
キラがもう5人程いて、尚且つ全員がストライクフリーダムに乗ってるのならそれも可能かもしれないが。あるいは俺のグロウセイヴァーとか。
「それもそうだな。そうなると、頑張ってインド洋から太平洋へ出るっきゃねぇな」
「太平洋……」
「補給路の確保無しに、一気に行ける距離ではありませんね」
「大洋州連合は完全にザフトの勢力圏だろ? 赤道連合はまだ中立か?」
そんなマリューとナタル、ムウの会話にどこか面白そうな様子でサイーブが口を挟む。
「おいおい、気が早いな。もうそんな所の心配か? ここ、バナディーヤにはレセップスがいるんだぜ?」
サイーブが持っていたカップで地図の一点を示す。そこにはバナディーヤという名が表記されている。
「あ、頑張って抜けてって……そういう事?」
「アクセル・アルマー。ブリッツのパイロットとして意見はあるか?」
我関せずといった風に壁……と言うか、岩に寄り掛かっているとナタルが尋ねてくる。いつもなら軍人としての規律や体面上、こういう場面で俺に意見を求める事なんか無かったんだが……以前に比べて多少柔らかくなったか?
チラリとムウの方へと視線を向けると、それに気が付いたのか軽く肩を竦めている。
もっとも、傭兵云々にしたってレジスタンスと協力してる状況なんだから俺の考えすぎなのかもしれないが。
「そうだな。ブリッツもOSを地上での戦闘用にキラに設定して貰ってるし、ザフトと戦いになっても昨夜のようにアークエンジェルの甲板上から援護射撃だけという事にはならない筈だ。真っ正面から砂漠の虎と戦うというのなら勝つ自信はある。……まぁ、アンドリュー・バルトフェルドが一人でMSなりなんなりに乗って前線に出てくるという前提での話だがな」
「指揮官がMSで前線にか? ……ちょっと考えにくいな」
「いや、奴ならあるいは」
ムウの意見にサイーブが口を挟む。
「奴は指揮官としても一流だが、MSパイロットとしても一流だ。それも超のつく、な。実際今まで幾度となく自分用にカスタムしたバクゥで連合軍とやり合っているのも目撃されている」
「そうなると、問題はどうやって砂漠の虎を戦場に出すかという事だが」
結局バルトフェルドを戦場に引き出す方法を思いつかずにその場は一端解散となった。
「ちょっと冷えるわね」
ブルッと軽く震えたマリューが焚き火の側……というよりは、その近くにいる俺の側へと近づいてくる。
砂漠特有の、昼は暑く夜は寒いという天候の為に夜になったレジスタンスのアジトはかなり冷え込んでいる。そんな中、俺達は焚き火を囲みながら食事を取っていた。俺の隣にはマリューが、向かいにはムウとナタルがいる。
既に人外と言ってもいい程に強靱な肉体を持ってい
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