第1話...むかしむかしーー
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むかしむかし、あるところに一人の勇者様がいました
勇者様は王様に言われました
「世界が滅亡の危機に晒されている。魔王を倒してくれ」
王様に言われた勇者様は、こう返したそうですーー
「めんどくさい............」
「いきなり何言ってんの?!急におとぎ話始めたな〜って思ったら、そんな勇者いてたまるか!いや、ここにいるか...........」
「はい、ツッコミありがとさん。リンくん」
さっき俺に長いツッコミをしてくれたのはリンネ、我らが戦士さんである
「全く.......なんでりゃみなんかが勇者に.........」
そしてさっきリンくんが言っていた通り俺、りゃみが勇者でこの物語の主人公
「...............騒がしい」
「あ〜ごめんごめん。気にしないでくろろん」
この子はくろ
我がパーティー誇る僧侶様
回復のスペシャリストですね
「気にしないでって........やっぱりアホだ」
「お前だけには言われたくない」
今のはユメ
みんなの憧れ魔法使い!!..........の筈なのだが、本人がアホなので尊敬される日は程遠い
「なんでくろちゃんと私の扱いがそんなに違うの?!」
「ん〜.........アホだから?」
「アホじゃないもん!!」
「はいはい、そうですね..........」
とまぁこの小説はこんな感じに(どんな感じだよ)勇者ご一行が魔王討伐を目指して冒険する物語である
「しっかし........こう、めんどくさいな」
「ユメが?」
ニヤッと笑いながらリンくんが俺に聞く
「なんですって?!」
そんなリンくんの言葉に反応するユメ
「いや......まぁそれもあるけど」
「あるんだ!?」
ユメはいちいち反応が大きい
「まぁ.......全体的にめんどくさい。旅とか」
「勇者にあるまじき発言だね」
毎回毎回よくもまぁそんなにツッコミができるな〜とリンくんには感心する
「やっぱり俺に勇者とか似合ってないと思うんだよね〜」
「それに関しては僕も全面的に賛成だよ」
「気が合うね」
俺は普通に生活していた言わば村人Aだったのだが、急に勇者に抜擢された
確かに昔からやたら身体能力やら魔力は高かったが、まさか俺が勇者になるなんて思いもしなかった............
「私も私も!その意見にはさんせ〜い!!」
「..........もう少し静かにしてくれ。俺は眠いんだ」
「だから何でそんなに私の扱いが雑なの!?」
「同じ事は二度も言わん」
しかし眠いな........
因みに今は国から支給された馬車でみんなくつろいでいる
どっかのゲームみたいに歩き回ったり
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