暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 一〜四章
二章 やんちゃ王子の観光
2-20わかった、こいつが変態だ
[1/2]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
弓使いも、泣きながら会場を出て行く。
「うう。所詮、普通は普通か。それ以下でなくても、以上ではないんだ。」
なんて言ったら良いんだろう。
なにも言わないほうが良いな。
「アリーナ王子様、ふたり勝ち抜き!薬草は、使いますか?」
「大丈夫だ」
「次!アリーナ王子の三回戦の相手!ビビアンよ、これへ!」
次に入ってきたのは、バニースーツを身に
纏
(
まと
)
い、杖を持った、女?だった。
魔法を使うのだろう。
女では、無いな。
指摘したら、まずいのだろうな。
歓声が上がる。
「ビビアンちゃーん!こっち向いて―!」
「王子ー!いじめるなよー!」
「アリーナ様ー!そんな女、さっさと倒してー!」
やはり女扱いなのか。
本当に女だったら、こいつが優勝でも良かったのだろうな。
優勝は無理そうだが。
しかし、姫と結婚したいのだろうか。
バニーが客席に愛想を振りまく。
「みんなー!ビビアンを愛してくれて、ありがとー!でもごめんね!ビビアン、女の子が好きなのー!」
男が女の格好をして女の振りをして、女として女の姫と結婚しようとしているのか。
もう訳がわからない。
バニーがこちらを向く。
「あら!王子様って、かっわいー!これなら男の子でも、いっかなー!」
わかった、こいつが変態だ。
筋肉ダルマに謝れ。
野太い声が、嫉妬を叫ぶ。
色々危険なので、ここは、はっきりさせよう。
「俺は、男には、興味は無い。」
沈黙。
混乱。
「ビ、ビビアンちゃんが、男とか!男とか!」
「ははは、そんな。そんなまさか」
「え?男?男なのあれ?それであんな、調子乗ってんの?はは、あはははは!」
変態が顔を真っ赤にしている。
変態が
般若
(
はんにゃ
)
のような顔で叫ぶ。
「こ、このクソガキが!アタシがせっかく、ここまで作り込んで!男どもに貢がせるのに、どんだけ苦労したと!オレだって、野郎に興味なんかねーよ!普通は!」
普通はって何だ。
こちらも自分の身がかわいいので、色々やめてほしい。
怒号
(
どごう
)
、
悲嘆
(
ひたん
)
、
哄笑
(
こうしょう
)
。
「か、金返せー!」
「嘘だ、嘘だウソだうそだー!」
「あはははは!男だってあれ!あはははは!」
変態が叫ぶ。
「くそっ!こうなったら、王子も姫も、まとめてモノにしてやる!おとなしくヤラれな!」
妙な方向に開き直るな。
ならないし、やられない。
「で、では。試合開始じゃ!」
変態が氷の
礫
(
つぶて
)
を放つ。
身を
躱
(
かわ
)
し、
間
(
ま
)
を詰める。魔法を放つと同時に後退してい
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ