フェアリーダンス〜エピローグ〜
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早く来てたけどね」
「おい」
優がそういったあと、リズは和人と優の手を引っ張って店の奥の二人が乗るには少々狭いステージに押し上げられた。そして、音などが聞こえなくなると照明が当てられる。再びリズが声を上げた。
「えー、それではみなさん、ご唱和ください。せーのぉ!」
全員の唱和とクラッカーの音が響いた。
「キリト、ゲツガ、SAOクリア、おめでとー!!」
ゲツガは苦笑し、キリトはぽかんと口を開けた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「おい、優。お前は今日はいいぞ。主役の一人が働いているなんておかしいだろ。お前はもう今日は上がれ」
「へーい」
エギルにそう言われたため、優はエプロンを脱ぐ。
「じゃあこれからは客としてな。マスター、ハイボール」
そう言うと一つコップがスライドしてくる。優はそれをキャッチすると中身を確認する。正直、優は酒とジュースの区別がつくわけなく、飲んでみる。
「おっ、ジンジャエールか」
「当たり前だろ、さすがに未成年に酒を出せるか」
そしてエギルは仕事に戻る。優もカウンターから移動することにする。と、その時に聞きなれている馬鹿の声が聞こえた。
「おう、ゲツガ。クリアおめでとう」
「エンか、ありがとな」
「ああ、おめでとう。ゲツガ」
「ハルもありがとう」
三人は固まって話し始める。
「しかし、結構女性って来たんだな。目の保養だ」
「おい、いい加減にそんないやらしい目で見るのやめろよ」
「相変わらずだな、エンもハルも。特にエンがいやらしいのは」
優はジンジャエールを軽く煽ると思い出したように言った。
「そういや、お前らは今日の二次会に来るのか?」
「ああ、行くとも。確か、イグドラシル・シティに十一時に集合だったな」
「俺も行くぜ。今回はあそこにまだ見ぬ食材があるんだ。俺はそれを探求しに行く!」
「まあ、馬鹿だけど、そういうのいいと思うぜ」
優はエンにそう言う。と大きな声が響く。
「おーい、あんたも来なさい!ゲツガ!」
リズの方を向くと顔が若干赤く酔ってるんじゃないかという感じだった。そういえばアルコール1・0未満のものが何個かあったな、と思い出した。優はため息を吐き、リズのほうに向かった。
これは、今日の夜は大変だ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
仮想世界に入ったゲツガはケットシー領内で目を開ける。見慣れたくたびれた宿の天井をしばらく見上げ、身体を起こす。そして、宿から飛び出して一気に上空へ飛行する。前は飛行が有限だったが、今となっては空は限界高度までなら無限に飛ぶことができる。翅で飛ぶゲツガは一気に最高スピー
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