フェアリーダンス〜エピローグ〜
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れたようすで椅子に腰を降ろした。
「ったく、彼氏がいるのに何で言い寄るかなぁ、男子ってのは」
「そうですね、ホント勘弁して欲しかったです」
「何で来るのにここまで疲れなきゃなんないの……」
リズ、シリカ、ユキはぐったりしながら呟く。なぜ彼女らがこんなに疲れているというとユキの身体に問題がある。ユキは、優が福岡に戻っている間にちゃんとリハビリをしていたがまだ筋肉が戻っていないためにマツバ杖を使用しているのだ。
ユキはアスナと同じ位美人のためにいろいろな男子から言い寄られているのだ。それを何とかしているのが学年の違うシリカやリズである。
「まあ、いつも悪いと思ってるから俺が変わろうとしてるのに何で変わろうとしないんだ?」
「何でってアンタの弁当が食べられなくなるでしょ!これだけの仕事で美味しい弁当をただでもらえるなんてお得じゃない!」
なんかとんでもない理由だなと思いながら優は大きな弁当箱を机に乗せる。
「さてと今日はどんなものが入ってるのかしら」
「リズ、じゃなくて里香さん自分の好きなものだけ取るのはナシですよ!」
「そうだよ、リズ、じゃなくて里香!そのせいで私たちの分が残り物になっちゃうんだから!美味しいからいいけど」
「なんとでも言いなさい。早い者勝ちよ!あと呼びにくかったらリズでいいって前から言ってるでしょ」
「おい、お前等少しは静かにしろよ。視線が集中してるだろ」
とリズたちはあたりを見回すと視線がこちらに集中しているのに気付き、顔を赤くして俯いてしまった。まったくと思いながら優は席を立つ。
「なんか飲み物買ってくるけど何がいい?」
「あ、私、イチゴヨーグルト」
「私はミルクティーで」
「私はカフェオレ」
上からリズ、シリカ、ユキの順番で頼まれ、優は自販機に向かう。と、その時、馬鹿の声が響く。
「おう、ゲツガ!」
ゲツガと呼ばれるのはいいのだがこの声は振り返らなくてもわかる。
「いい加減にこっちの名前で言ってくれよ、エン」
そう言って振り返ると二人組みの男が目に入る。一人はショートヘアで顔は無邪気、どこか年下を思わせる雰囲気なのだが同年代と言う、五十嵐縁。こいつとはSAOでたまたま知り合った友達と呼べる存在だが正直馬鹿すぎてついていけないときもあった。
「なんか馬鹿にされたようなきがするが、気のせいか?」
「お前が馬鹿って言われるのはいつものことじゃん」
そう言って笑う隣の奴は後藤春樹。エンの幼馴染らしく付き合いが長いためこいつの馬鹿みたいな行動がないか監視をしている。まあ、苦労の絶えない奴だ。
「よう、ハルも一緒か。どうしたんだ?」
「いや、俺らも飯を
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