第4話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「なんて失礼な方ですの!! これだから極東の猿は嫌ですのよ!!」
「おい」
「何かしら、極東の猿如きが私と気安く口が聞けると思って?」
セシリア・オルコットとやらが、俺と風音、さらには日本すらも侮辱するような言葉を吐いた。 笑ったのは風音なので仕方ないが、わざわざそこまで言う必要は無いだろう。
「ぷぷ、クヒッ……、……、はぁ、落ち着いた。 あぁ、ごめんねぇ、セシリアさんだったよね? 国家代表候補生っていうことは超エリートだね」
「当然ですわ!!! この私が同じクラスというだけでも光栄に思わなくてはいけないほどよ」
「ふ〜ん。 私たちは極東の猿ねぇ。 だって、一夏、どう思う」
いきなり話題を振るなよ……。 オルコットがギンギンに睨んでるんだよ。
「まぁ、私たちが極東の猿なら、セシリアさんは猿以下だけどね」
「なんですって!!!!」
「まぁまぁ、落ち着いて。 落ち着いて。 セシリアさんが猿以下って言ったのは、よく考えたらわかることじゃない。
セシリアさんはISの超エリート。 文化も先進的で世界の最先端を行っていると思っているイギリス出身だから。 だから、私たちを『極東の猿』とか言っちゃってる……。
でも、現在世界の最先端を行っているのはISであり、ISを作ったのは日本人である『篠ノ之 束』博士。 そして、今でも世界最強と名高いIS操縦者は、現在、私たちの担任を務めて下さっている『織斑 千冬』さんであり、名前からもわかる通り、当然日本人。 世界で初めてISを動かせることができた男である『織斑 一夏』君、世界で二番目にISを動かせることができた男『御神 龍成』君だって日本人だよ。 ……まぁ、御神君は本当に日本人かよお前って感じの銀髪と赤と青のオッドアイとかいうキモイ容姿だけどね。ボソッ」
ボソッと何かつぶやいたみたいだけど、まぁ気にしなくてもいいか。
「どうかな? 私の言葉の意味が理解できた? 私達を極東の猿だというのはいいけど、それを言うと自分が極東の猿以下だと言っているようなもんだよ。 それにしてもセシリアさんって本当に国家代表候補生筆頭なの?」
「ど、どういうことですの」
どう言うことだ? 俺もわかんねぇ。
「あれ? わかんない? じゃあ言っちゃうけど、国家代表候補生ってことはのちの国家代表になるかもってことでしょ? ちゅまり!!! ……つまり!!! セシリアさんの発言は国家の発言ってことに等しいわけだよ。 そのセシリアさんが日本を侮辱する発言をした。 これはイギリスが日本を侮辱したのと同じレヴェルの事なんだよ。 ……で、なにが言いたいのかと言うと、もしこの発言を篠ノ之 束博士が聞いていたらどう思うかなぁってことだよねぇ」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ