暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第4話
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 ニヤリといやらしく笑う風音。 なんで束さんが関係するんだ?

「篠ノ之博士は関係ないじゃありませんの!!」

 オルコットもよくわかってないらしい。

「そうでもないんだよねぇ。 ISを生み出した稀代の天才『篠ノ之 束』博士。 各国のトップが好き勝手に彼女の頭脳を狙うものだから、彼女は行方をくらませた。 その彼女が、このIS学園に何もしてないとでも思ってるの? きっと何かしら各国の動向を探る仕掛けを随所にしてると思うけどなぁ。 今頃君の発言も何度もリピートして聞きなおしているかもね。 日本を侮辱した君の発言を、ね。

 ふふ、ますます訳がわからないと言った顔だね、セシリア・オルコットさん。 まだ解らないのかい? 束博士の愛国心を知らないわけじゃ無いだろう? IS発表のキッカケにもなった『白騎士事件』。 そこで、彼女は2000発のミサイルから日本という国を守るために動いた。 別に国会議事堂が吹き飛んでも日本が壊れる訳じゃないのにも関わらずだよ? そんな日本が大好きな彼女が聞いているかもしれないのに、日本を侮辱したセシリアさん。

 うぷぷ、行く末が心配だねぇ。

 急にイギリスに配備されている全ISが停止なんて事もあり得るかもねぇ。 きっとイギリス政府は驚くだろうさ。 一斉に原因調査も始めるだろう。 そこにこのIS学園でおきたセシリアさんの日本侮辱発言があったと情報が行けば……。 おっと、野暮なことは言うもんじゃないよね。 その全てを計算して、全ての責任を負う覚悟でセシリアさんは侮辱発言をしたんだろうし……」
「そ、それは……」

 たじろぐオルコット。 というより風音の顔が物凄く邪悪です。 怖ぇっす。

「そ・れ・にぃ、私は束博士に直接電話できるんだよ。ボソ」

 束さんに聞かれていた場合の未来を想像したのか、若干青ざめるオルコット。 そこに追い討ちをかけるように風音が耳打ちした。 声が小さくて何を言っているかはオルコットにしか聞こえていないだろうが、オルコットの顔色が目に見えて悪くなっていく。

 うぉぉぉ、風音がめちゃめちゃあくどい顔になってる!!!!

「な〜んて、嘘だけどねぇ」

 席に戻って来た風音は、そんなことを物凄くいい笑顔でのたまった。 極限まで顔を真っ青にしていたオルコットは、からかわれていたのだという事が分かり、瞬時に赤面。 大声で風音に当たり出した。
 風音は飄々と「えぇ、だってぇ、もしかしたらあり得ることだしぃ」とか「そんなに怒るとお肌によくないよぉ」とか言ってオルコットの追撃をかわしている。

 う〜ん、風音って面白いやつだよなぁ。 俺とも気さくに話してるしな。 まるで十年来の友達のようだな。 まさか、今日初めてあって話すやつだとは誰も思わないだろう。

 ……そう、
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