第2話 『守りたいもの』
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換容量によって装備には制限がかかっている。
ハイパーセンサーの採用によって,コンピューターよりも早く思考と判断ができ実行へと移せるようになっていることも大きな要因となっている。
コアを製造できるのはISの開発者である篠ノ之 束博士のみで,ある時期を最後に篠ノ之博士はコアの製造をやめたためISの絶対数が467機となってしまった。
これにともない専用機を持つ者は特別扱いされることが多くなった。コアの数に限りがあるため新型機体を建造する場合は,既存のISを解体しコアを初期化しなくてはいけないといった問題もある。
しかし,現在日本に接近している『IS』は500機以上,これだけでも世界をゆるがす問題になっている。
日本が保有しているIS部隊と米国のIS部隊,その他の国のIS部隊を総動員しているがまったく数が足りていないのが現状だ。
◆
「それにしても奴らはいったい何者だ?」
「さぁ,現段階では敵なのか味方なのかまったくわからないわ」
アメリカ軍IS部隊,副隊長のイーリス・コーリングが長年の付き合いでもあるアメリカ軍IS部隊,隊長ナターシャ・ファイルスに今回の正体不明のIS群について何気なく聞く。
彼女たちは普段は『地図にない基地』で共に軍属している。だが,今回の正体不明のIS部隊による日本侵攻で日米安全保障条約にもとずき防衛に駆り出されたのだ。
アメリカの真の狙いは正体不明のISがどこの国,あるいは組織のものか突き止め正体不明のISを鹵獲,それに使われている技術を解析することだ。
前回の『白騎士事件』のような失敗を繰り返さないように今回は慎重に,あくまで日本の支援という形をとっている。
「あのISを鹵獲することが今回の任務だろ?」
「そうね。世界に現れた新たなコアを搭載するIS・・・・・。上層部はどうしても新たなコアの情報がほしいそうよ」
「あんだけの数と一戦まじえるこっちの身も考えろよなぁ」
「まったくだわ。こっちは圧倒的にISの数が足りてないのに」
「他の国は?」
「現在IS部隊を日本に主に派遣しているのはロシア,中国,ヨーロッパよ」
世界中のISが日本に集結しつつあった。
〈レッドアラート,IS搭乗員はただちに出撃せよ!!〉
艦内に警報が鳴り響き,乗組員が大急ぎで自分の持ち場に走る。ナターシャとイーリスもすぐさまカタパルトデッキに走る。
カタパルトデッキに到着すると2人の体が光に包まれる。それもほんの1秒にも満たないわずかな時間でISを身に纏い発進位置に移動する。
「やっ
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